2話
SIDE箒
母さんの娘になってから二年が経った。母さんにこの二年間いろんなことを教えてもらった。
そしてわかったことがある。母さんは天災だ。
二年前に私を娘にしてからすぐに戸籍を作っちゃうし、お金は何時のまにか増えてて私の財布もどんどん膨らんでいく。
因みに母さんは大学には行っていない。まあ行かなくても頭いいしね。
話は変わるが、あれから私は少し記憶を取り戻した。リ二スという人のことだけだが。
アルフも契約が切れかけたのが原因で記憶が全く無いらしく、記憶の手掛かりはあまり無かったがリ二スという名前の女性だけが思い出せたようだ。
アルフが言うには、猫で親っぽくて強いらしいが……
「うーむ……私は、胸の大きな女性に育てられて、猫が私を転移魔法でここに飛ばしたことしか覚えてない」
どっちがリ二スだろうか。アルフは猫だって言うけど。
うん、諦めよう。ぐだぐだ考えても意味ないしね。
「おーい、箒ちゃーん!今日から学校でしょー」
一階から母さんの声がする。
「今行くー」
今日から行く学校の制服に着替えて一階に降りる。
「おはよ~う、箒ちゃ~ん♪」
母さんが満面の笑みで抱きついてきた。ああ胸が当たる……大きい
「ハッ!か、母さん離れて!ご飯食べて学校に行かなきゃ」
「も~少し抱きつきたかったけど時間が無いならしょうがないね♪」
もちろん私も時間があるならもっと抱きついていたかっt
「コホン、学校まで原付で送ってくれるんだよね?」
「うん♪20分後に出るから早くご飯食べちゃってね~」
母さんは今から着替えるらしい。まあいつものあの服だろうけど。
「それにしても学校か~。初めてだから緊張するよ」
私は二年間、常識や日本語、魔法なども習っていて学校に通ってなかったので今日から転校生ということにして私立聖祥大附属小学校に通うことになりました。
初めての学校で緊張するけど友達ができるといいな。
SIDE束
箒ちゃんを娘にしてから二年経ったけど、うん!キャラが全然ちがうZE!
まあいっか!可愛いしね♪
「それじゃあ行こうか♪」
「うん母さん」
二人で手を繋ぎながら家を出る。因みに家の場所は翠屋の近くの二階建ての一軒家に住んでます。もちろん地下に研究所あり。
原付バイクとサイドカー (魔力で動く)で学校に急ぐ。
「友達いっぱいできればいいね♪応援してるよ」
「うん頑張るよ!あっでも銀髪でオッドアイな厨二病な人には近づいちゃダメなんだよね?」
「うん、そーだよ~」
銀髪オッドアイが許されるのはラウ○ちゃんだけだから。
たぶん転生者なんだろうけど見かけちゃったんだよ。銀髪オッドアイ。男で、しかも名前が痛い。皇龍夜って、痛い!痛すぎるよ。
厨二すぎるだろ!その時気になってサーチャーを使って観察してみたら家の鏡の前で決めポーズの練習もしてたし。
絶対うちの娘には関わってほしくない。
「そろそろ着くからね~」
「うん」
さて、今日は娘の初登校日だ!たぶんだけど三人娘とはすぐに友達になるだろう。夕ご飯は豪勢にして三人娘も誘っちゃおうかな。って気が早いか。
「うん!無事学校に着いたね。今日の夕ご飯は豪勢にするつもりだから、友達できたら呼んでもいいよ~」
「も~母さん気が早いって。まあできたら誘ってみるね♪行ってきま~す」
箒ちゃんが手を振りながら私から離れていく。ん?
「あっ箒ちゃ~んお弁当忘れてるー!」
「あ!ゴメーン」
SIDE 箒
私は今教室の前で呼ばれるのを待っている。
「さて皆さん。実は先週急に決まったんですが、今日から新しいお友達がやってきます。箒さんどうぞ」
「失礼します」
う~ん緊張するよー。まずドアを開けて先生の横まで行く。うわっ皆見てる!
「じゃあ自己紹介しよっか」
「はっはい!桜井 箒です!よろしくおねがいしましゅ!」ペコリッ
か、噛んでしまった……orz
「緊張しすぎて噛んじゃったね。皆仲良くしてね。席は後ろの空いてる所に座ってね」
「はい」
茶髪のツインテールの子と紫のロング子の間を通って席に向かう。ツインテールの子の魔力が自分と同じぐらいの量でびっくりして真横に止まって顔をじっくり見ちゃったけど、どうやら魔導師ではないようだ。
「それじゃ、授業をはじめますよ」
~~~~~~~~~~~~
授業が終わった。母さんに勉強を教えてもらってたから授業は簡単だったけど、ツインテールの子が何回かこっちをチラチラ見てた。一応手を振ってみたり、ニッコリスマイルをプレゼントしてみたが、その度に顔を赤くして前を向く。
「ねえ、どこの学校からの?」
「えっと…」
「急な転入だね。なんで?」
「それは…」
「今どこに住んでるの?」
な、なんということでしょう。授業が終わってすぐ沢山の人に囲まれた。返事がまったくできない。
「はいはい。転入初日の子をそんなにもみくちゃにしないの。質問は順番にしなさい。」
「あ、ありがとう」
優しい子だ。このクラスのリーダーっぽい。
「じゃあ、ぼくから質問いいかな……」
~~~~~~~~~~~
長い質問タイムも終わり午前の授業も全部終わった。お弁当どうしようかな。一人でたべるのもなんだし……
「ねえねえ、私たちとお弁当一緒に食べない?」
ん?あ、さっき助けてくれた子と紫の子とツインテールの子だ。
「うん。いいよ」
「じゃあ、一緒に屋上に行くわよ」
~~~~~~~~~~~
「じゃあ、まず自己紹介ね。私はアリサ、アリサ・バニングス。よろしく」
金髪の子がアリサ
「私は、月村すずか。よろしくね、箒ちゃん」
紫さんがすずかで
「私の名前は、高町なのは。なのはって呼んでね、箒ちゃん」
ツインテールがなのはか
「じゃあ私ももう一回。名前は桜井箒。家は翠屋っていう店の近くに住んでるんだ」
「あ、その翠屋って私のお母さんとお父さんのお店なの」
なぬ?何回か行ったけど会わなかった……
「そうなんだ、時々ケーキを持ち帰りで買ったことあるよ。どれも美味しかった」
「そうなのよ、翠屋のケーキはどれも美味しいのよ」
「あ、それなら今日は皆で翠屋に行って箒ちゃんの転入お祝いしようよ。ね、アリサちゃん、なのはちゃん」
奢りですか?奢りなんですね?わかります。あ、そういえば母さんが夕ご飯に友達誘っていいって言ってたっけ。
「ねえ皆、その後に私の家に来る?母さんが夕ご飯を豪勢にするから友達ができたら呼びなさいって。」
「うーん私は大丈夫そうだけど、アリサちゃんとすずかちゃんは?」
「私も大丈夫よ。すずかは?」
「うん、大丈夫。塾もないから。でもいいの?箒ちゃん」
「いいよいいよ。全然オッケー」
「じゃあ、放課後は皆で翠屋でケーキを買って箒の家に行きましょうか」
「「「うん」」」
楽しみだな~初めての友達だし緊張するよ。あ、アルフには子犬形態になっててもらおう。
「じゃあお弁当も食べたし教室にもd「アリサー!すずかー!なのはー!」ハァ~あいつまた来た」
ん?誰って!?な…なんやあれ!厨二や厨二がおる!アカンであれはアカン!
なんかまだ見ぬ関西弁少女のような反応しちゃったけどあれはアカン!痛い、痛いよ母さん!
皆も顔をしかめてるよ!
「アリサ、すずか、なのは!なんで昼食を誘ってくれなかったんだ。ん?見たことない美少女がいる。君は?」ニコッ
うっぷ!なんだこの不快な笑いは。※束の転生特典せいです
「なんでアンタがここに来るのよ」
「ん?アリサ嫉妬してるのか?可愛い奴だな」ニコッ
噛みあってない!全然噛みあってないよ!アリサすごく不機嫌だよ!しかも頭を撫でようとしてる。アリサがすごい鳥肌立たせながら逃げてるよ。
「もう!皆っこんなやつほっといて教室にもどるわよ!ほら!」
アリサに手を引かれながら4人で厨二病から逃げるように教室に戻った。
「皆照れ屋だな。だがそれが可愛い!」
なんか後ろからそんな言葉が聞こえたが幻聴だ。幻聴に違いない!
書けた。だがしかし!大学が始まると書けない!この話は完結はできるのだろうか。
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