第一章 髪を金髪に染めた日
日本人の髪の毛の色は、ほとんど黒い。
君は、髪の毛を染めた事はあるか?
俺は、知り合いの美容師に髪の色を染めてもらった事がある。
理由は、特にない。
ただ、一回でいいから、染めてみたかったんだ。
どうせなら、派手な色がいい。
アニメとかじゃ、ピンクやら、ブルー、オレンジ色の髪の色の少女達がいるんだ。
髪の色が変われば、心の色も変わるのかな。
髪の色が変われば、見える景色は変わるのだろうか。
結局・・・・・・ 何も変わらなかったよ。
周囲の視線が若干変わったくらいで、そこから見える景色は何一つ、変わる事はなかった。
ただ、いつもの灰色のような曇った世界・・・・・・
水墨画のような景色が見えるだけだ。
水墨画は、日本画の芸術だと思うけど。
毎日、見ていると飽きてしまう。
色がない世界にいると、ワビもサビも分からなくなってしまう。
俺の髪の色は、ゴールデンレトリバーっていう犬みたいに、黄金の色をしてるけど。
生まれつき、金色の毛むくじゃらの彼らと違って、中途半端なゴールドだ。
結局、俺はゴールデンレトリバーには、なれなかった。
君は、本物の銃を撃ったことはあるか?
俺はある。
金髪に染めた髪の毛の俺は、モノクロの写真を撮って、パスポートを作った。
旅行先は、日本から一番近いUSA、グアム島だ。
初めての海外旅行、空港に立ったとき。
初めて吸った、異国の空気。
俺は感動した。
「サイトシーング。」
税関の外人に声をかける。
よく考えたら、ここでは俺の方が外人だな。
初めての、異国の地で、観光バスから俺が見たのは・・・・・・
俺の国の言葉だ。
「すし」、「寿司」、「射撃」!
何で日本語で書いてあるんだよッ!
グアムの海は綺麗だった、夕日もすげえビューティフルだぜ。
でも、いちいち目につく「すし」の看板が、気分を台無しにさせてくれた。
射撃場で、初めて持った銃は・・・・・・
思ったより、軽かった。
モデルガンとそんなに変わらない、撃った反動も想像より軽かった。
予想外なのは、撃った後の薬莢が、いちいち頭に降ってくる。
一発、五ドル・・・・・・ 十発で五十ドル、日本円で五千円くらいかな。
それにしても、なかなか的にあたらねえ。
命中したのは二、三発だった。
君は、ゴリラになったことはあるか?
俺はなったことはない。
でも、なろうと思ってる。
プロテイソを初めて食べるぜ。
