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2012年4月14日0時22分

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北朝鮮ミサイル費用690億円 年間輸出額の半分粉々

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 北朝鮮が「自立経済の象徴」(労働新聞)と称したミサイル発射は13日、失敗に終わった。韓国政府は今回の発射に要した費用を約8億5千万ドル(約690億円)と推定している。慢性的な食糧難やエネルギー不足に直面する中、年間輸出額の半分を超える膨大な投資が粉々になった形だ。

 韓国政府は、新設した発射場の建設に約4億ドル、長距離ミサイル・テポドン2の開発・改良に約3億ドル、初歩的な衛星の開発に約1.5億ドルがかかったと推定。柳佑益(リュ・ウイク)・統一相は同日、国会答弁で「北朝鮮の食糧不足の3年分に相当する金額だ」と述べた。

 韓国貿易投資振興公社(KOTRA)によれば、北朝鮮の年間輸出額(2010年)は15.1億ドル。今回の発射の経費は計算上、1年間の輸出で稼ぐ額の約56%に相当する。

 また、韓国統一省によると、北朝鮮の11年の年間予算額は約57.3億ドル。今回のミサイル発射はこの約7分の1にもあたる額だ。

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