東京の壊滅と日本教。そして魂の進歩

投稿者:大村京佑 投稿日時:金, 2012-04-13 13:00
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3週間ほど前に関西に住む女性の方から「スウェデンボルグについて話をして欲しい」とのメールをいただきました。
僕は日頃から「日本教は限界だ」と言っています。
日本教が役に立たない宗教なら、別の役に立つ宗教を提示しなければなりません。
しかしだからと言って、僕が突然にスウェデンボルグの話を始めてどれだけ人が耳を傾けるのかという疑問もあります。
日本人が無宗教だというのは間違いで、日本人は日本教という宗教を信じている。
太平洋戦争末期は「悠久の大義」という言葉に置き換えられ、一億人が殉教を覚悟した。
その日本において、日本教以外の宗教は全てカルトです。
たとえカルトでなかったとしても、日本教の主流からこぼれ落ちた人たちに自己満足を与える組織だったりします。
日本教の主流が一流大学を出て官僚や大手企業へ就職することなら、それに失敗した人たちに新たな希望を与える宗教。
合い言葉は「勝利」。
しかしそれはたとえ看板が「仏教」であっても中身は日本教を補完する宗教に過ぎません。
日本教仏教派。
それ以外にも信者に対して統一試験とかを実施している団体もあるようですが、試験に合格すると魂がグレードアップするということでしょうか?
よくわからないですが、これもたぶん日本教を補完する組織でしょう。
こういう国では僕が突然にスウェデンボルグの話を始めても素直には頭に入ってこないと思います。
そこでその女性には「もうちょっと待って」と返事しました。
スウェデンボルグの話を始める前に、そもそもなぜ日本人には神が必要なのかという話をすべきだと思ったからです。

東京から岡山に疎開した芥川賞作家金原ひとみさんが書いたエッセイ「空気の奴隷」について、こんなコメントをしている人がいました。
(「空気の奴隷」全文はこちら http://kayskayomura.com/ja/node/98

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1273476227
なんの権利があって、こいつとその子供は安全圏に行けて、福島の子供たちは行けないのだ。
愛子さまが避難すればみんなが行けるのに!
特権階級だけに避難を許さないために愛子様避難を勧めるべきでは?

理解不能とはこのことです。
岡山に疎開するのに特権階級である必要はないでしょう。
岡山には安いアパートもアルバイト先も豊富にあります。
家賃4万のアパートを借りてアルバイトをすれば、誰だって生活は成り立つ。
4万のアパートの入居費用約20万があれば誰だって疎開は出来るのです。
それだけのことをするのに、なぜ皇族の避難を待たなければならないのか?
僕の常識から見ればまったく理解不能ですが、たぶん彼は典型的な日本教徒なのでしょう。
自分の判断で行動するという考えがまったくないのです。
まさに空気の奴隷ですね。

日本教の神様は世間様です。
空気を読む。
同調する。
人に判断を委ねる。
人に依存する。
寄らば大樹の陰。
なぜ若者は田舎を捨てて都会に向かうのか?
同調主義の社会では、人が多ければ多いほど安心感があるからです。
動物の群れは大きければ大きいほど、外敵に襲われた際のリスクが減ります。

iwashi.jpg

東京圏は世界でもダントツの大都市です。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1168.html
1位 東京 3500万
2位 メキシコシティー 1800万

shibuya_0.jpg

メキシコシティーの約2倍ですね。
日本人がこれほどに一ヶ所に集まろうとするのは日本教が群れの中に安心を求める宗教だからです。
日本人が群れを作る理由が安心感だとすれば、群れのリーダーは強そうな人間が良いでしょう。
論理よりも感情を重視する宗教ですから本当に強いかは問題外。
言っていることが強そうならそれで良し。
日本で最も強そうなことを言っている人といえば石原慎太郎ですね。
彼は都知事を4期も務めています。
石原はアメリカの経済戦略を日本重視から中国重視に転換させた人間です。
http://kayskayomura.com/ja/node/2
大言壮語で日本を破滅に追いやっている張本人ですが、それでも東京人は石原を支持する。
こんな人物ですから原発を問題視などするわけがありません。
東京はまもなく壊滅しますが、東京のリーダーは東京が壊滅するなどとは思っていない。
石原が都民の避難を手助けすることはないでしょう。

ishihara.jpg

東京の人たちは安全を求めて東京に来たけれど、もはや東京は安全ではありません。
東京人が日本教を信じ続けることは、今や命に関わる問題なのです。

群れに身を委ねる生き方は、群れと運命を共にする生き方です。
群れが全滅に向かっているときは、自分はその流れに逆らえない。
全滅の恐怖に怯えつつ死ぬだけです。
さて、そこで「神」です。
「神」とは自分の哲学であり、自分の判断基準のこと。
「神を信じる」ということは、自分の哲学、自分の判断基準を持ち、それらによって自分の生き方を決めるということ。
それならばたとえ判断を間違えて死んだとしも後悔はしないし、来世で進歩できます。
日本教は人の判断で生きるだけですからどれだけ信じても進歩がありません。
しかし神を信じれば魂の進歩があります。
これがまあ、神を信じるべき理由の一つです。
ちなみに個人主義とは「わがまま主義」ではありません。
バイブルを片手に運命を切りひらくこと。
それが個人主義です。

コメント(1)

はじめまして。いつも拝見しております。 「神」とは自分の哲

投稿者:匿名ユーザ (未認証ユーザ) 投稿日時:金, 2012-04-13 13:50

はじめまして。いつも拝見しております。

「神」とは自分の哲学であり、自分の判断基準のこと。
「神を信じる」ということは、自分の哲学、自分の判断基準を持ち、それらによって自分の生き方を決めるということ。
それならばたとえ判断を間違えて死んだとしも後悔はしないし、来世で進歩できます。
日本教は人の判断で生きるだけですからどれだけ信じても進歩がありません。
しかし神を信じれば魂の進歩があります。
これがまあ、神を信じるべき理由の一つです。

この部分に共感しました。
私は今は神奈川に住んでいるのですが、来月に単身で中国地方に避難する予定です。
そのことを周りの人達に話した時に、「仕事もお金もなくそういうことをするのはおかしい」と散々ののしりに近い言い方をされました。
その時に心の中で思っていたことが、上記の大村様の言葉に近いものです。
今現在無職で長期引きこもりの私が、知り合いが誰もいない土地で仕事を探して生きていくのは大変だと自分でも多少想像できるのですが、今動かなければ心も体も死ぬ、という直感みたいなものが何ヶ月経っても消えません。
ご飯が食べられなくて飢え死にしたとしても避難の行動が出来た私はきっと幸せです。

とは言え、現実的に避難に向けて行動する日が近づいてきたら毎日心臓がドキドキしています。
そんな時に、今回の記事を拝見できて、やはり迷わず行こう!と再度決意出来ました。
大村様、記事をかくきっかけを作って下さった女性の方、どうもありがとうございます。

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