祇園車暴走:衝突後バック、再発進 殺人容疑で捜索
毎日新聞 2012年04月14日 00時02分(最終更新 04月14日 00時12分)
京都市東山区の祇園で12日、軽ワゴン車が暴走し、歩行者7人が死亡、11人が重軽傷を負った事故で、車を運転していた京都市西京区の会社員、藤崎晋吾容疑者(30)=死亡=がタクシーに追突した後、バックして再発進していたことが捜査関係者への取材で分かった。京都府警は13日午後、藤崎容疑者の自宅と勤務先を殺人の疑いで家宅捜索した。
府警は、藤崎容疑者が意識がある状態で運転していたとの見方を強めており、故意による暴走だったかどうかについて捜査する方針。ただ、電柱に正面衝突しており、てんかんの発作のような症状がなかったとも断定できないという。捜査関係者によると、藤崎容疑者の車が最初に走行中のタクシーに追突した直後、バックして右にハンドルを切り、停車したタクシーを追い越して発進するのを、複数が目撃していた。
その後、約170メートル先の交差点で多くの歩行者をはねたが、「藤崎容疑者はハンドルを握り、普通の運転姿勢だった」との証言が府警に寄せられている。緩やかな左カーブも、ハンドル操作せずに走行するのは難しいという。