ここから本文です
[PR] 

<年金>一元化法案を閣議決定

毎日新聞 4月13日(金)10時35分配信

<年金>一元化法案を閣議決定
拡大写真
閣議に臨む野田佳彦首相(左端)、田中直紀防衛相(右端)ら=首相官邸で2012年4月13日午前9時13分、森田剛史撮影
 政府は13日午前、会社員の加入する厚生年金と公務員らの共済年金を15年10月に統合する被用者年金一元化法案を閣議決定した。両年金の保険料や給付水準は同一となる。ただし「官民格差の象徴」とされる共済独自の上乗せ給付「職域加算」(平均月額約2万円)は廃止する一方で、新たな加算制度を作る。新制度の具体的内容は先送りした。

【年金問題 3月7日公表の官民格差】退職給付:国家公務員 民間より400万円上回る…人事院

 現在、国家公務員、地方公務員、私学教職員の3共済は厚生年金より保険料率が低いのに、基礎年金と報酬比例部分の給付は同水準。追加負担なしに職域加算も支給される。

 そこで法案では15年10月に共済年金を廃止し、加入者を厚生年金に移す。少なくともそれ以降公務員などになる人には職域加算を支給しない。収入が同じ会社員と公務員は保険料、年金額とも同じになるようにする。

 一方で、別途掛け金を徴収する新たな加算制度を創設する。内容は今年中に検討し、別に法律に定める。

 保険料率は段階的に統一する。現在16.412%の厚生年金は17年9月以降、18.3%で固定されることが決まっている。国家・地方公務員(15.862%)は1年遅れの18年9月に、私学教職員(13.292%)は10年後の27年4月に18.3%とする。

 夫の遺族年金を受給していた妻が亡くなると受給権が父母らに移る共済独自の「転給」制度は廃止する。旧恩給制度に見合う財源に税金を充てている「追加費用」(今年度予算計約1兆円)は27%削減する。

 共済年金の積立金計48.4兆円(14年度末見込み)のうち、厚生年金に統合するのは4.2年分の給付に要する25.7兆円。残りは各共済が保有し、既に受給している人への職域加算の財源とする。【中島和哉】

【関連記事】
【これまでの動き】図説集 税と社会保障の一体改革
【クローズアップ】578厚年基金調査 財政難、業種で大差 AIJ問題、さらに重荷
<年金開始年齢引き上げで>国家公務員:再任用義務づけへ 
<教えて年金>厚生年金に加入する会社員です。国民年金に入ったことはありませんが、両方もらえますか
<歳入庁>年金機構の徴収部門を国税庁に統合…民主中間報告

最終更新:4月13日(金)15時11分

毎日新聞

 

関連トピックス

主なニュースサイトで 厚生年金 の記事を読む

PR

carview愛車無料査定
PR
ブログパーツ

国内トピックス

注目の情報


PR

注目の商品・サービス

PR