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ヤーコン茶自主回収、基準値超すセシウム 蔵王の業者製造
宮城県は12日、同県蔵王町の農産品加工販売業「GOLDrand」が製造したヤーコン茶から国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の172倍に当たる1万7200ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。既に出荷されており、同社は10日、県の要請を受け、自主回収を始めた。 回収するのは、ヤーコンの茎葉を自然乾燥して粉末化し、昨年7月〜ことし1月に出荷された丸缶入りとビニール袋詰めの計1100セット(100グラム入り)。12日までに約6割を回収した。 同社などによると、ネット通販や蔵王町内のホームセンターなどで販売した。商品は、同社の敷地内で栽培したヤーコンを使用し、昨年3〜9月に製造された。 同社が先月26日、仙台市の民間検査機関で行った自主検査で、在庫品から検出された。茶などの食品は、実際に飲む状態での検査が必要なため、県は回収品を再検査する方針。 同社は取材に対し、「海外向けに製造していたが、福島第1原発事故後、食料品を輸出できなくなり、町内のホームセンターなどで販売した」と説明した。県によると100グラム入りの1セットを摂取した場合、人体への影響は約0.022ミリシーベルトという。連絡先は同社0224(34)2819。
2012年04月13日金曜日
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