弘前大:臨床研修、4人が県外 医学部卒業の県定着枠1期生、「希望かなわぬ」などで /青森

毎日新聞 2012年04月12日 地方版

 県内の医師不足解消のため、弘前大医学部医学科入試で06年度から導入された「県定着枠」で入学した第1期生18人が先月卒業し、うち4人が卒業後の「初期臨床研修」先に県外の施設を選んだことが11日分かった。佐藤敬学長が同日の記者会見で明らかにした。

 県定着枠は卒業後、同大や関連施設で勤務することを条件に、県内の高卒者対象の推薦入試でスタート。現在は、一般入試の中に枠がある。

 佐藤学長は「4人は第一希望の研修先がかなえられないなどの理由で、残念ながら近隣の県を選んだ。(初期研修の)2年を終えたら県内に戻って後期研修に入ると、私との面接で表明している」と説明。「研修後は本県医療に貢献することを期待する」と話した。定着枠を含む医学科全卒業生97人のうち、36人が県内で初期研修を行うという。

 一方、佐藤学長は、これまで小論文と内申書、面接を求めてきた全学の「推薦入試1」合格者に対し、今年度から大学入試センター試験の受験を促すことを予定していると述べた。学力向上の意識づけを図るためで、合否は左右しないという。【松山彦蔵】

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