トップページ社会ニュース一覧福島産牛肉を産地偽って販売
ニュース詳細

福島産牛肉を産地偽って販売
4月13日 21時32分

福島県や宮城県産の牛肉を別の産地のものと偽って販売していたとして、農林水産省は、13日、兵庫県の食肉販売業者に対し、JAS法などに違反するとして表示を改めるよう指示しました。

指示を受けたのは、兵庫県伊丹市に本部がある食肉販売業者「AMMS」です。
農林水産省近畿農政局によりますと、大阪市此花区のスーパーに入っているAMMSの此花店は、ことし2月までの半年間、福島県や宮城県、栃木県産などの牛肉1.4トン余りを鹿児島県産などと表示して販売していたということです。
また、法律で表示が義務づけられている牛の個体識別番号も、別の牛の番号に付け替えて販売していたということです。
産地を偽って販売されていた牛肉は、いずれも放射性物質に汚染された稲わらを与えられたものではありませんでした。
近畿農政局の調査に対し、店長の男性は「以前は国産と表示していたが、スーパーや消費者から産地を表示するよう求められた。福島県産と表示すると売りにくかったので、鹿児島県産などと表示した」と話したということです。
農林水産省は13日、AMMSに対し、JAS法と牛トレーサビリティ法に違反するとして表示を改めるよう指示・勧告しました。
これについてAMMSは、NHKの取材に「社長が不在で詳しいことは分からない」と話しています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ