防衛省:「本当なのか」「確認中だ」 北朝鮮ミサイル発射
毎日新聞 2012年04月13日 12時41分(最終更新 04月13日 13時22分)
「本当なのか」「防衛省としてはつかんでいない。今、確認中だ」−−。北朝鮮の弾道ミサイル発射予告期間2日目の13日朝、防衛省は喧騒(けんそう)に包まれた。午前7時50分すぎ、韓国メディアが「ミサイル発射」を報じたとの情報が流れると、庁舎10階の広報室に報道陣が殺到。職員たちは電話などで確認に追われる一方、幹部からは「発射が事実なのに自衛隊が確認できなかったとしたら大失態だ」との声も漏れ、緊張が走った。【滝野隆浩、鈴木泰広、池田知広】
広報室内では数台並べられたテレビに記者や職員、迷彩服姿の自衛隊員らがくぎ付けに。午前8時7分、「日本政府は発射を確認していないと発表した」とのニュースに一瞬安心した空気に包まれた。その後「韓国が発射確認と発表」「米国も確認した」との報道が続いたが、職員は「まだ確認できていない」と繰り返すばかり。「近海に落ちた」「短距離ミサイルが撃たれた」などの情報も流れるなか、時間だけが過ぎた。