祇園暴走:殺人容疑で捜索へ 車かわし交差点進入
毎日新聞 2012年04月13日 15時00分(最終更新 04月13日 15時04分)
京都市東山区の祇園で12日、軽ワゴン車が暴走し、歩行者7人が死亡、11人が重軽傷を負った事故で、車は停車中の他の車をかわすように交差点に進入していたことが捜査関係者への取材で分かった。車の速度は時速50キロを超えていたとみられる。京都府警は、京都市西京区の会社員、藤崎晋吾容疑者(30)=死亡=が故意に車を暴走させた可能性もあるとして、13日午後、藤崎容疑者宅や勤務先の藍染め製品販売会社「藍香房(あいこうぼう)」(京都市東山区)を殺人の疑いで家宅捜索する。
家族の話では、藤崎容疑者はてんかんの疑いがあると診断され、通院していた。府警はてんかんの発作との関連を慎重に調べる一方、藤崎容疑者が意識のある状態で車を運転した疑いもあるとみて捜査を進める。
捜査関係者によると、勤務先の車を運転していた藤崎容疑者は赤信号の交差点に進入する直前、信号待ちで左寄りに停車していた複数の車両をよけるように右側にハンドルを切っていたという。歩行者らをはねて交差点を通過後も駐車車両をかわした可能性がある。