防衛相と官房長官の間で調整できておらず「遅れ」(04/13 17:27)

 今回、どうして「Jアラート」が使われなかったのでしょうか。ミサイル発射は13日午前7時39分ごろ、情報は防衛省にいつごろ入っていたのでしょうか。

 (政治部・小田川雄一記者報告)
 防衛省としては、午前7時40分にはアメリカ軍の早期警戒情報を得ていました。ほぼ同じ時間で、防衛省・自衛隊では警戒態勢を整えていました。宮古島の信号弾も、この情報をもとにしていました。さらに、「北朝鮮のミサイルが120キロまで上昇して、その後、10個ほどに分かれて落ちてきた」といった諸外国の情報は、日本政府に入ってきていました。しかし、国内にあるレーダーや日本海などで展開していたイージス艦では、ミサイルの爆発が早すぎてとらえることができませんでした。そのため、防衛省として、これが長距離弾道ミサイルなのか短距離ミサイルなのかを確認するのに時間がかかったということです。また、田中防衛大臣と藤村官房長官の間で、情報の出し方や記者会見の方法で調整ができていませんでした。防衛省にあるPAC3は、すでに発射台を下ろしています。東京・市谷でも態勢を整えていましたが、結果として、防衛省と官邸の間で情報共有の甘さが露呈したことは否めません。

ページトップへ戻る