東京都福祉保健局は13日、ホテルニューオータニ(千代田区)の宴会場でノロウイルスによる食中毒が発生し、客の男女59人が発症したと発表した。千代田保健所は14日から6日間、発生源とみられる調理場と宴会場を営業停止とする処分を出した。営業停止期間中は別の調理場を使用し、宴会や結婚式はホテル内のほかの宴会場に振り替える。
ホテル側によると、7日昼に二つの宴会場で企業の招待会と出版社の会議があり、洋食と中華料理をビュッフェ形式で出した。
9、10日にそれぞれの宴会の参加者から吐き気や発熱、下痢の症状が出たとの連絡があり、保健所が12日に男性従業員からノロウイルスを検出した。男性従業員は果物の調理を担当していた。保健所によると、発症したのは24〜75歳で、入院患者はいないという。