福島医大:相双に医師8人派遣 寄付講座に在籍、病院で診療 /福島

毎日新聞 2012年04月13日 地方版

 福島医大は今月から、震災と原発事故の影響で深刻な医師不足に陥っている相双地区に、医師8人の派遣を始めた。8人は、医大が今月に開設した寄付講座の教授や講師として在籍する形で、派遣先の病院で診療にあたる。講座の設置期間は4年で、医大はさらに増員する考え。

 講座名は「災害医療支援講座」。原発事故などにより、警戒区域内で閉鎖された医療機関の病床数は1000床を超え、緊急時避難準備区域内でも診療科の休止や入院患者の受け入れ中止などが相次いだことから、被災地の医療支援に向けた寄付講座をつくった。

 8人は宮城、栃木、東京、愛知、大阪にある医療・研究機関に所属する現役医師。震災直後から被災地に入り、医療に携わった経験者もいるという。医師の人件費は県の基金から出し、講座の運営費や研究費は県内外の企業から寄付を募る。

 派遣先と診療科は次の通り。

 南相馬市立総合病院=神経内科1人(常勤)、脳神経外科2人(常勤、非常勤)、麻酔科1人(非常勤)▽雲雀ケ丘病院=神経科2人(常勤)▽相馬中央病院=外科2人(常勤、非常勤)【清水勝】

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