セシウム:福島市のホウレンソウ、新基準値超す
毎日新聞 2012年04月11日 21時14分(最終更新 04月11日 21時27分)
福島県は11日、福島市の農家1戸で収穫されたホウレンソウから国の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超す520ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。県は市内の全ホウレンソウ農家に出荷自粛を要請した。
県によると、6日の出荷前検査で検出された。保温のためホウレンソウにかぶせていた被覆材にセシウムが付着しており、これが原因とみられる。農家は県の指導に従わず、昨年の原発事故時に使った被覆材を今年も使っていた。
この農家が3月26日〜今月6日に出荷した分は、福島市のJA新ふくしま農産物直売所矢野目店で105袋(1袋200グラム入り)を販売、既に消費されたとみられる。【三村泰揮】