GraphEdit 非公式ガイド

(3/11 2007 tetsuro)

 GraphEditの入手先について

GraphEditは、Microsoftから開発者用に無料で提供されているソフトウェアです。

GraphEditの入手先は、DirectX SDK → Platform SDK → Windows SDK とくるくる変わってますので、非常にややこしいです。

現時点で最新版はどれなのか不明ですが、Windows SDK for Windows Vista中に入っているBuild 061030と思われます。

Windows SDK for Windows Vistaはダウンロードすると 1GB程度のサイズですので、ダウンロードが大変です。

できればGraphEditを単体で入手したいところですが、MicrosoftによればGraphEditの再配布は禁止とのことです。

Microsoftの許可を得ているのかどうかは不明ですが、GraphEdit単体(Build 060822)をvideohelp.comから入手できます。

 GraphEditの日本語化

日本語化は必要ないソフトと思いますが、一応 Build 061030, 060822, 060303 の3つのビルド用の日本語化パッチを作成しましたので、必要な方はご利用ください。

 GraphEditを動かすのに必要なもの

GraphEditを動かすのにproppage.dllが必要なようです。
proppage.dllはレジストリに登録しておいてください。

方法が分らない方は、次のようにしてください。


と表示されれば、proppage.dllの登録が完了です。

(注:proppage.dllの登録は、regsvr32 /u proppage.dll で取り消せます。)

 GraphEditの説明サイト(日本語サイトのみ)

 GraphEditを使ってみる

では、GraphEditを起動してみます。


まずは、適当なファイルをドラッグ&ドロップしてみます。


wavファイルを入れたら、このように表示されました。


試しに、DirectShow Filter Tool Version 1.04でAC3 Filterのメリット値を下げてみます。


もう1度、同じwavファイルを入れたら、このようにAC3 Filterが外れました。


今度は、DirectShowフィルタのメリット値を変に設定するとどうなるかを実験してみます。

素材は、テキスト字幕の入ったAVIファイルです。
DirectVobSubには、自動読込みバージョンとそうでないバージョンの2種類のDirectShowフィルタがあります。この「そうでないバージョン」のメリット値を上げてみます。


結果、3つもDirectVobSubが登場しました(笑)
2つのDirectVobSubは、いらないものです。

 GraphEditを使ってファイルの変換

GraphEditは、映像、音声等のメディアファイルがどういうDirectShowフィルタを使って再生されるかを調べることができますが、本当の実力はファイルの変換が簡単に出来てしまうという点にあります。


これはAVIをMPEG2に変換する例です。私のPCに入っているフィルタ部品を適当につなぎ合せただけです。試してみると、実に簡単に変換できました(各フィルタ部品は設定が必要ですが)。

基本的な考え方は、

  1. 映像と音声とに分離する(Splitter)
  2. それぞれをデコードする(映像Decoder音声Decoder)
  3. 映像の大きさを変える(映像Scaler)
  4. 映像と音声それぞれをエンコードする(映像Encoder音声Encoder)
  5. 映像と音声を多重化する(Multiplexer)

必要なDirectShowのフィルタ部品さえあれば、色々なファイルから色々なファイルに変換は自在です。


もう1例。テキスト字幕を映像に焼き込むAVI→MPEG2の例です。