“日本の領土・領海に影響なし”4月13日 9時43分
北朝鮮が人工衛星としている事実上のミサイルが、13日午前7時40分ごろ、北朝鮮から発射されました。
発射されたものは、朝鮮半島西側の黄海付近に落下したとみられ、防衛省によりますと、日本の領土・領海への影響はないということです。
防衛省によりますと、13日午前7時40分ごろ、アメリカの早期警戒衛星が発射の情報を確認しました。
発射場所は、北朝鮮の西岸で、南に向けて発射され、1分以上飛行したということです。
防衛省の関係者によりますと、発射されたものは、上空およそ40万フィート(およそ120キロメートル)まで上昇し、その後4つに分かれて朝鮮半島西側の黄海付近に落下したとみられるということです。
これらが、日本に飛来したことは確認されておらず、防衛省によりますと、日本の領土・領海への影響はないということです。
また、警察庁や総務省消防庁によりますと、13日の発射に伴う被害の情報はないということです。防衛省は、アメリカ軍から提供された情報や各地に展開させたイージス艦などが捉えた情報を基に、13日に発射されたものの航跡などをさらに詳しく分析しています。これについて藤村官房長官は、緊急の記者会見で「詳細は分析中だが、飛しょう体は1分以上飛び、洋上に落下したもようだ。落下物などのわが国への影響は一切ない。国民は、冷静に、平常どおりの業務に就いてもらうようお願いする。政府としては、引き続き、情報収集に当たり、分析に努める」と述べました。
政府は、午前8時40分からおよそ30分間、野田総理大臣や関係閣僚が出席して、総理大臣官邸で安全保障会議を開き、情報の収集や分析などを行いました。
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