京都祇園暴走:響く悲鳴 目撃者「人が四方に飛ばされた」
毎日新聞 2012年04月12日 23時05分(最終更新 04月13日 00時42分)
交差点近くにある着物店の50代女性店主は「ドーンと大きな音がし、2階窓からのぞくとたくさんの人が血を流していた。普段は人通りが多く、車のスピードが出ないところなのに」と驚いていた。
藤崎容疑者は交差点に突入する前、約200メートル南の大和大路通でタクシーに追突する事故を起こしていた。タクシーを運転していた西尾進一さん(63)は「時速約30キロで走行していたら、ドンと追突された。ルームミラーで見ると、(藤崎容疑者は)『しもた』と焦った表情だった」と証言した。
近くを歩いていた美容師の女性(24)は追突現場を目撃。「ハンドルを握る男の手が震えていた」。車はアクセルをふかし、タクシーを押しのけるように北上。200メートル先の四条通の交差点に突っ込んで行った。大勢の人が東西方向に横断歩道を渡っていた。この女性は「人が四方に飛ばされた」と恐怖の瞬間を語った。
藤崎容疑者の車は交差点で十数人をはねた後、さらに大和大路通を北上。ジグザグ走行をするなどしながら停車中の車に次々と衝突して約200メートル走り、自転車と歩行者をはねて電柱に激突し、停車した。