事件【京都 暴走車両】運転手「てんかん」治療…相次ぐ事故、遺族ら署名提出+(1/2ページ)(2012.4.12 23:41

  • [PR]

事件

  • メッセ
  • 印刷

【京都 暴走車両】
運転手「てんかん」治療…相次ぐ事故、遺族ら署名提出

2012.4.12 23:41 (1/2ページ)
歩行者に突っ込んだ後、電柱に激突した車=12日午後1時53分、京都市東山区(安元雄太撮影)

歩行者に突っ込んだ後、電柱に激突した車=12日午後1時53分、京都市東山区(安元雄太撮影)

 京都・祇園で歩行者の列に車が突っ込んだ事故では、車を運転していて死亡した藤崎晋吾容疑者が、突然意識を失うてんかんの治療を受けていたことが家族の証言から判明した。栃木県で小学生6人が死亡した事故などでも問題化したてんかん患者による車の運転。事故の遺族は厳罰化などを求める署名を提出しているが、病気の差別につながる可能性もあり、対応は一筋縄ではいかなそうだ。

「記憶がない」

 「(何かに)ぶつかったことは覚えている。人をはねたか覚えていない」

 栃木県鹿沼市の事故は昨年4月18日に発生。元運転手、柴田将人受刑者(27)=自動車運転過失致死罪で懲役7年の判決確定=がクレーン車を運転して工事現場に向かう国道で、小学生の列に突っ込み、9~11歳の6人が死亡した。クレーン車は時速約40キロ前後のスピードで児童をはね飛ばしていて、急ブレーキが踏まれた形跡は確認できなかったという。

 栃木県警の調べに、柴田受刑者は事故の瞬間の記憶がないことを供述。免許取得の際には持病のてんかんを隠していた。

 平成22年12月には、三重県四日市市で、踏切待ちをしていた自転車の3人に乗用車が追突。線路内に押し出されて、2人が死亡、1人が負傷した。運転していた歯科医、池田哲被告(47)=控訴中=はてんかんの持病があり、三重県警の調べに「事故直前から搬送された病院までの記憶がない」と供述した。

このニュースの写真

京都で車が歩行者をはねた現場。現場に残されたものを回収する捜査員ら=12日午後4時、京都市東山区(山田哲司撮影)
救命活動をする消防隊員ら=12日午後、京都市東山区(安元雄太撮影)
事故車両が撤去された後で事故の痕跡を消そうとする男性=12日午後、京都市東山区(安元雄太撮影)
事故現場となった四条通=12日午後、京都市東山区(本社ヘリから、志儀駒貴撮影)

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital