Vol.123 俳優
明治・大正時代の文豪・夏目漱石の代表作「こころ」が2011年8月に舞台上演されます。
OKStars Vol.121にはこの舞台「こころ」主演の村井良大さんが登場!舞台への意気込みなどお聞きしました。
夏目漱石の原作の「こころ」について感じていることなどお聞かせください。
今回改めて「こころ」の原作を読んだんですが、純文学ということで堅苦しい話なのかなと思いがちですがそうでもないんです。日本人が奥底に秘めている性格とか思いというものが大きくなりすぎてああいう出来事が起きてしまったわけで、嫉妬だったり妬みだったり、そういう日本人の持っている悪い部分が出ていて、題名の通り、人の心の中の、悪いというか、巣食うものが表れている作品だな、と。なので文学というカタイものよりヒューマンストーリーなんだって感じました。
今回その「こころ」を舞台で、「わたし」と「過去の先生」の二役を演じられるということで、そのあたりのいきごみなどお聞かせください。
今時点では台本が上がっていない段階ですが、僕としては差をつけることは意識しようかなと。ただ、ガラリと変えるのではなく、空気感で感じてもらいたいなと思っています。衣装や髪型が変わったということではなく、目が違うというか、醸し出す空気が違うように感じてもらって、二役が変わって見られればいいなと思います。
共演の方々についてはいかがでしょう?
佐藤貴史さんとは以前にもお仕事したことがありますが、他の方々は今回皆さんはじめてなので楽しみです。結構年齢的にも上の方もいらっしゃって、勉強になりつつも励みたいと思います。
劇場が青山円形劇場ということで、この舞台は360度客席に囲まれているような舞台ですね。
どこから観ても裏がないというか全部表の舞台ですね。普通の舞台ってお客さん側から観ると四角い空間ですけど、ここは空間全部が舞台なんです。お客さんも360度見渡せるし、とにかく目の前の役者さんが近いので、役者の本当に小さな一呼吸や台詞も聞き取れるくらいです。逆に背中しか見えない席もありますし、横顔が見える席もあるし、いろいろ想像できるので、想像力が掻き立てられるような劇場だと思います。それとサプライズ的なところもあって、目の前を役者さんが通るなんて普通の舞台じゃあんまり無いと思うので、次はどこから出てくるじゃないですけど、いつの間にか後ろから出てきたりとか、そういところも楽しみですね。お客さんにとってもドキッとするだろうし、生の舞台ではそういうのが大切だと思います。
では、お芝居の魅力についてお聞かせください。
お芝居を通して伝えたいことやメッセージがあるのは当然ですが、僕はお客さんが観終わった後に明日への活力になっていてもらいたいと思っていて、それを観たから今日から人生観が変わったとか、考え方が変わったとか、お客さんに変化があって帰っていただけるとありがたいですね。そういうことを通して芝居ってあるんだなって、ドキュメンタリーではないですから、気付かせるのが僕らの仕事なんだって思います。何か過酷なことをやって出てきたものをお客さんがこれは大変だったんだろうなって感じるんじゃなく、その人の感情になってほしいと思っていて、それを体験できる場なんだと思いますね。
舞台「こころ」、村井良大さんから見どころをお願いいたします。
一人二役を演じるところと、昔からある作品でいまだにずっと語られている名作ということで、内容は本当に難しいんですけど、蓋を開けてみると人間物語だったりするので、誰しもが共感できると思います。昔の作品ですけど、誰しもがこころの中に根強く残っている不思議というか、古いけど新しい話だと思います。日本の良さだったり、日本人の良いところ、悪いところが出ていると思うのでそこをぜひ観て欲しいと思います。
>ポスタービジュアルのような和装についてはいかがですか?
こういうのは大好きなので、和服を着て演じられるのは楽しみです。本番の舞台は下駄でできるのか、どうなんだろうって気になっていますけど(笑)。
「こころ」から少し離れた質問ですが、村井良大さんの今やってみたいことは?
乗馬と殺陣です。時代ものが好きで、時代劇にも出たいので、その時にそれらしいことができるように練習しておきたいと思うので。
>乗馬は結構習えるところありますけど、殺陣は…
どこで習えばいいのやらとは思いますけど、機会があればぜひやってみたいです。殺陣の動きに決まりはないですけど、やっぱりうまい人とそうでない人で「らしさ」が全然違いますので、その説得力とかが得られるように慣れておきたいです。
今後の展望は?
最近はあんまり考えないようにはしているんですけど、進むべき道に進みたいなと。時代ものとか舞台も楽しくやっているし、映画とかにも出たいですし、型にはまらずいろいろやってみたいです。やってみてこういうのは楽しいなと思えたら素敵だなって思います。
村井良大さんの“モットー”をお聞かせください。
気付くこと、です。ふとした瞬間にいろんなことに気付くのって、発想を豊かにできるし、いろいろなことを受け入れられますし、視野が広くなるので楽しくなれますよね。
では最後にこのインタビューを読んでいるOKWaveユーザーにメッセージをお願いいたします。
「こころ」という舞台に出演しますが、こういう純文学の舞台はそんなにできないことだろうし、こういう作品を日本人は忘れているんじゃないかなとも思いますので、この舞台を観ていただいて、日本の古きよきものを思い出していただけたらいいなと思います。それと「こころ」自体は軽い話でもないので、観ていただくことで、今生きている瞬間を大切にしていただけると嬉しいですね。
Information
「こころ」
2011年8月10日(水)~13日(土)※全8公演
会場:青山円形劇場
出演:村井良大 遠山俊也 上田悠介 佐藤貴史 今泉彩良 広田レオナ / 久野綾希子
原作:夏目漱石
脚本:毛利亘宏(少年社中)
演出:北澤秀人
チケット発売中!
前売り券:5,800円、当日券:6,000円(全席指定)
お問合わせ:る・ひまわり 03-6277-6622(平日11:00~19:00)
「こころ」オフィシャルブログ
村井良大
1988年6月29日生まれ、O型。
2006年のデビュー以来、ドラマ「風魔の小次郎」主演(小次郎役)、「仮面ライダーディケイド」の仮面ライダークウガ/小野寺ユウスケ役、「戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~」、舞台「テニスの王子様」氷帝学園宍戸亮役など、俳優として活躍中。
村井良大オフィシャルブログ 渋いお茶でも飲んでいってください
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