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スマトラ地震 表面波が地球を5周
4月12日 17時41分

11日、インドネシアのスマトラ島の西のインド洋で起きた巨大地震について、気象庁が観測データを解析した結果、地震の規模を示すマグニチュードは8.6と分かり、「表面波」と呼ばれる地震波が、地球を5周したのが観測されました。

日本時間の11日午後5時39分ごろ、インドネシア・スマトラ島西方沖のインド洋で巨大地震が発生し、スマトラ島北部では高さ1メートル余りの津波を観測したほか、余震が相次いで起きました。
気象庁が世界各地で観測された揺れの波形から解析した結果、地震の規模はマグニチュード8.6で、震源地付近の岩盤には、ほぼ東西から引っ張られる力が働いていたとみられています。
そして、今回の地震は、ほぼ南北に延びる長さおよそ220キロの断層を境に、東西の岩盤が横方向に最大およそ20メートルずれ動いた、「横ずれ断層」と呼ばれるタイプの地震だったと推定されています。
また、気象庁が長野市の地下深くに設置している高感度の地震計では、地震の揺れが地表に伝わった際に起きる「表面波」と呼ばれる地震波が繰り返し観測されていました。
「表面波」は2時間半余りで地球を1周し、12日朝までに合わせて5周分観測され、今回の地震の規模の大きさを物語っています。
気象庁は「今回の地震は、海底の岩盤の内部で起きたが、8年前の巨大地震が何らかの影響を与えていた可能性がある。地震の規模は大きかったものの、断層が横方向にずれ動く地震だったため、津波が高くならなかったとみられる」と話しています。

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