Updated: Tokyo  2012/04/12 17:40  |  New York  2012/04/12 04:40  |  London  2012/04/12 09:40
 

BNPパリバ河野氏:日銀法改正の動き「大変危機感覚える」(1)

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  4月11日(ブルームバーグ):BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは11日昼、都内で開いた記者向けセミナーで、与野党内で日銀法を改正しようとする動きが広がっていることに対して「人類の知恵として中央銀行を政治から独立させ、マネタイゼーション(財政ファイナンス)からしゃ断する制度を改変させる動きが以前より増殖していることに対し非常に危機感を覚える」と述べた。

河野氏は先に政府により日銀審議委員候補として提案されたが、野党が過半数を占める参院で否決された。

河野氏は日銀の金融政策運営について、現在、資産買い入れ等基金で購入する長期国債の残存期間を2年以内に限定しているとした上で、追加的に長期国債を購入する際は3年から5年に延ばす可能性があると指摘。

その上で、「中央銀行が残存4年から5年の国債をどんどん買う状況になれば、『出口』が必要な際に利上げないし国債売りをする必要があるが、日銀の国債支持政策で多くの金融機関が国債を買っているため、金融システムが混乱する可能性がある」と語った。

記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保義人 Yoshito Okubo yokubo1@bloomberg.net香港 Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net

更新日時: 2012/04/11 13:37 JST

 
 
 
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