1本のギター

December
19
2011

昔、高校時代にお茶の水の石橋楽器の店内に飾られた1本のエレキに魅了されました。

[ Gibson Les Paul Standard 1959 ¥1,080,000- OLD ]

サンバーストの仕上げにブリッジやピックアップのメッキが禿げついて、ビスは錆びつき、ヘッドの塗装が禿げ落ちたいかにも「古い!」と言う感じのエレキで した。当時、Gibson社はレスポールモデルとして、カスタムとデラックスという2モデルしか生産しておらず、ところがジミーペイジの使っているレス ポールは、ネックのシェルの形が違う!(笑)だから当時は中古でしか手に入らない・・・。「こいつはラッキーだ!中古なら安いに違いない!」当時Gibsonの代理店はYAMAHAで、早速カタログを見ると新品価格はカスタムが35万、デラックスでも26万!ひ~~~っ!(笑)
今は廃刊になった専門誌MUSIC LIFEを片手にいざっ!お茶の水へ。そこで遭遇したのが冒頭のレスポールだったのです。

「どうして中古なのに、こんな価格なんですか?」
「それはね、レスポール・スタンダードは1958年~1960年のハンバッキングが一番価値があるんだよね」
「はんばっきんぐぅ!?」
「ああ、ここ、ピックアップのこと。コイルがダブルなんだよね」
「はぁ・・・・」

テクニックを磨くよりも、スタイルを決めたい!そんな根性だから、プロには成れるはずもなく・・・(苦笑)。
結局憧れのギターは3度も見学に行って、3度目の時に店員のロン毛のおにいさんがほんの1分くらい触らせてくれただけ。そのあと、ほんの少しだけマーシャ ルにつないで鳴らさせてくれただけ!でも、たとえ2分間でもですね、1959年のレスポールをマーシャルで鳴らしたことがある、という体験は今となって は、貴重でしょう!だって、このギター、もう手放す人はいないし、オリジナルなら2000万、3000万で取引されているのですからね(笑)

ちなみに1959年と言えば私の生れた年!まぁ、こっちは歳とともに目減りするばかりですが・・・(苦笑)

Posted by hoshino | この記事のURL |