Works 実例紹介

トップページ > 実例紹介 > 松本市 S様邸

松本市 S様邸

一家の真ん中にダイニングテーブル

「ここで宿題やっちゃおうっと」そう言いながら娘さんのNちゃんがやってきて、ダイニングテーブルの上にノートを広げました。生まれたばかりのT君は、終始上機嫌で笑顔一杯です。S様邸のリビングでは、今日も家族の和やかな会話が弾みます。

 一家の中心に位置する、ご主人こだわりのダイニングテーブルで、奥様の淹れてくださったコーヒーをいただきながら、今回の家づくりについてのお話しをお聞きすることができました。
「このダイニングテーブルは、銘木屋さんに行って安く仕入れて、それを家具職人さんに磨いてもらって作ったんです」そう教えてくださったのはご主人です。「それをどう組み込むかについては、こちらで職人さんと打ち合わせて」すかさず、そうしたお客様の細かな希望に柔軟に対応し、プランに組み込んでいくことの重要性を、カサリンゴ営業担当の汲田さんが語ってくださいます。「全体的な予算を抑えるのと同時に、これはS家のダイニングテーブルとしてオリジナルですし、傷がついても味になって、長く使えるものになるんですね」(汲田)
 一家の中心に構えるこのダイニングテーブルは、そこにご主人のこだわりと、カサリンゴの考える家づくりの基本理念が結集されたものとして、存在感を放っています。

ドンピシャ、スピーディ。

 今回のお施主様であるS様とカサリンゴとの出会いは、お仕事を通じてのものだったそうです。住宅リノベーションをご職業としているご主人が仰るのに、「もともとカサリンゴの田中社長と知り合いでした。もちろん仕事柄たくさんのハウスメーカーさんとのつながりはあったんですが、いざ自分の家を建てようと思ったときにまずカサリンゴさんに相談をしました。するとドンピシャな提案がきたんです。よし、お任せすれば間違いがないなと思いました」と、カサリンゴとは全面的な信頼関係があったことを伺い知れるお話が飛び出しました。
 また、家づくりの過程では、お施主様の希望に応えるカサリンゴの柔軟かつスピーディな対応もあったようです。「イメージを伝えるとすぐに上がって来た」とご主人が仰れば、奥様も「家を建てるって言うことになってからは、あっという間に決まっちゃって」と相づち。
「私はもうほとんど主人とカサリンゴさんにお任せでした。顔合わせのようなことを数回していたうちに、どんどん決まっていきました」笑い話のようにそんなエピソードを教えてくださった奥様ですが、その表情には、やはり出来上がった家への満足感がにじみ出ているように思われます。「私は玄関脇にある大きなシューズクロークが気に入っていて。友達が遊びに来ると、何でこういうの家は作らなかったんだろうって言われることがありますね」と、大容量の収納が奥様のご自慢だそうです。
 すると私も私もというように、娘のNちゃんが「畑が一番すき」と、家庭菜園の自慢話を始めます。奥様が「(娘は)植物みんなに名前をつけてるんですよ。毎日名前を呼びにいくんです」とこっそり教えてくださいます。「声をかける当番表まで作って貼ってあるんです。当番はひとりしかいないんですけどね(笑)」とも。ご主人に抱かれた幼いT君も、体をいっぱいに動かして何やらアピールします。あれ?ぼくも何かお気に入りのところがあるのかな?なんて、一家の笑顔が弾ける瞬間です。

みんなでコストダウンに励む!

 こだわりたい部分にはしっかりとこだわり、全体としてのコストもきっちりとまとめていく。カサリンゴの方針は、汲田さんの「うちは原価公開という形を取っていて、仕入れの原価、職人さんの手間賃など、細かくお見せする透明性を重視しています」という説明に集約されていました。
「ですから、たとえばお客さんがネットなどを通じて材料を安く手に入れることができるとなれば、それに対応して行きます。お客さんにできないことはカサリンゴで行い、それぞれ事細かにガラス張りの見積書を作るというのを目指している」とのこと。こうした取り組みも、S様とカサリンゴとの信頼関係をより強固なものにしたようです。
 またS様邸では、将来的なメンテナンスを考慮したコストダウンの工夫が重要視されていることも見逃せません。
 ご主人はこう語ってくださいました。
「仕事柄中古住宅を扱うことが多いんですが、10年20年経つとやはりメンテナンスをしている家とそうでない家の違いは歴然としてくるんです。ですから初期投資で多少多めにお金がかかっても、修繕のことを通常よりは気にしなくて済むように心がけました。壁や素材について、メンテナンスまでのサイクルが長くて済むような選択をしようと。また、時間が経つことで味わいが出て来る素材を使おうと」
 玄関の木組みは、S様邸に表情をつける大きな魅力となっていますが、この木についても「全部自分で塗りました。そういえば床や天井も塗ったし、これもコストダウンですね(笑)」と、ご主人。
 汲田さんも「お客様がご自分でやりますと愛着もわきますし、後々のメンテナンスでも役に立ちますから」と、お施主さん自らの参加は、カサリンゴとしても大歓迎のようでした。

 S様邸の一押し、洗面台の銘木は、やはりネットで探し出した端材を利用して、こだわりとコストダウンとを両立。信楽焼のブルーのボウルに合わせたのもやはりネット注文の蛇口。その色を引き立たせるために、市松模様をしたブラウンのアクセントクロスを設え、照明は壁の模様を生かすようなピンスポットをで一工夫しました。
 こだわりとコストのちょうどいいバランス。今、完成したS様邸は、一家の幸せを包み込みながら、和やかに生活を演出しています。S様邸の未来は、S様ご一家のこれからとともに、より味わい深くその表情を深めていくことでしょう。

Works 実例紹介

ピックアップ

Copyright © 2010 Casalingo Co. Ltd. All Rights Reserved