小林幸子（５８）と個人事務所「幸子プロモーション」の関根良江前社長のバトルが泥仕合の様相を呈してきた。
　３０年以上も小林を陰日なたになりながら支え、退職金もなく、「理由なき解任」と不満を爆発させている関根前社長。それに対して小林は代理人の弁護士を通じて「真実と異なる報道が悲しい」などとファクスを送付。代理人は、関根前社長には相応の慰労金を提示したが、応じなかったのでやむなく解任したと説明するなど、言い分は真っ向から対立している。
「小林の自宅や新しい事務所には連日、ワイドショーなど芸能マスコミが詰め掛けています。オセロ・中島の洗脳騒動が一段落していたので、しばらくはこの話題一色になりそうです」（テレビ関係者）
　９日にも関根前社長が新たな言い分をマスコミ向けにファクスするという情報も流れ、騒動は収束する気配が見えない。しかし、長引けば仕事への影響は必至。６月に名古屋・御園座で行われるコンサートは予定通りと発表したが、暮れのＮＨＫ紅白、来年のデビュー５０周年コンサートはまったくの白紙だ。しかも、芸能界には関根前社長の肩を持つ人間の方が多いというから小林はピンチである。
　芸能リポーターの石川敏男氏はこう言う。
「長年、苦楽をともにした社長と袂（たもと）を分かって得することは何もありません。騒動の発端は夫の林明男さんが事務所の経理について、紅白の衣装代が高いとか、ムダ遣いが多いとか注文をつけたことと聞いています。しかし、芸能人は一般人が逆立ちしても着られないような豪華な衣装を着るのも仕事のうち。もし、お客の方がいい着物を着ていたら、そんな歌手のステージが見たいでしょうか」
　関根前社長は小林の表も裏も知り尽くしていて、今後は何が飛び出すかも分からない。芸能界についてはズブの素人といっていい小林の夫が前面に出てきたら、興行の世界は成り立たないのも自明のこと。小林の力だけでコンサートを開くのは不可能だ。すぐにも目を覚まさなければ、歌手生命の大ピンチを迎える。