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2012年4月11日(水) 19:14 |
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インドネシア出身の看護師に辞令
国の経済連携協定に基づくインドネシアとフィリピンの看護師候補生受入れ制度で、岡山で第1号となる国家試験合格者が、先月誕生しました。 長島愛生園で学んできたインドネシア出身のデアシさん。 11日、日本の看護師として辞令が交付されました。
入所者を気遣う日本語が自然と出るようになりました。 長島に来て2年余りになる、インドネシア出身のデアシさんです。 2月の国家試験に合格し、晴れて日本の看護師の資格を取得しました。 瀬戸内市邑久町の長島がうっすらと桜色に染まります。 ハンセン病の国立療養所、長島愛生園。 満開の桜が潮風に揺れ、春がようやく訪れました。 辞令交付式に向かう緊張ぎみのデアシさんを、看護部長が励まします。 2度目の国家試験挑戦で合格したデアシさん。 吉報が届くと、支えてきた仲間達も涙を流しました。 岡山県で研修していた7人のインドネシア人の中では、唯一の合格者です。 郷に入れば郷に従え。 慣れない日本のセレモニーに緊張しながら、看護師としての辞令を受け取りました。 専門的な知識を日本で習得した証です。 入所者の身の回りの世話に加えて、医療の知識に基づいた診療補助など、大きな責任を伴う看護師。 この春、長島愛生園に採用された日本人の新人に混じって、電子カルテを記入する研修など日々、看護師として学び続けています。 一方、デアシさんとともにおととし長島にやってきたスサンティさんです。 2度目の国家試験の結果は惜しくも不合格でしたが、点数が一定の基準に達していたとして、もう1年日本に残れることになりました。 何より、仲間のデアシさんが合格したことが次の試験の意欲につながっています。 経済的な連携という本来の制度の趣旨を超え、いつしか「日本の看護師」になる夢を心から抱くようになったデアシさんとスサンティさんです。 異国の地で、夢に向かって一歩一歩あゆみます
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