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巨大地震 大きな被害の情報なし4月12日 4時34分
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11日、インドネシアのスマトラ島沖で巨大地震が発生し、スマトラ島北部で1メートルを超える津波が観測されましたが、これまでのところ、地震や津波による大きな被害の情報は入っていません。
気象庁によりますと、インドネシアのスマトラ島沖のインド洋で、日本時間の11日午後5時半すぎ、マグニチュード8.7の巨大地震が発生し、そのおよそ2時間後にはマグニチュード8.2の余震も起きました。
アメリカの太平洋津波警報センターは、インド洋沿岸の広い範囲に、一時、津波への警戒を呼びかけ、スマトラ島北部では最大で1メートル6センチの津波を観測しました。
これまでに地震や津波による大きな被害の情報は入っていませんが、スマトラ島北部の都市では、高台に避難しようとした車やバイクが衝突し、けが人が出ました。
また、スマトラ島沖合の島々では詳しい被害の状況が分かっておらず、インドネシア政府は、現地に担当者を派遣するなどして情報の収集に当たっています。
インドネシアなどインド洋沿岸の国々は、2004年の大津波の際に津波警報システムがなく、大きな被害が出たことを教訓に、去年10月、20を超える国と地域が、津波の到達予測などの情報を共有できる国際的な津波警報システムの運用を始めました。
今回の地震で、インドネシアの気象当局は、地震の規模を確認した直後から、国内とインド洋沿岸各国に津波警報を出したとして、システムは正常に機能したと話していますが、海岸付近の住民に津波に関する情報が適切に伝えられたかについては、今後、検証していくとしています。
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