原発そばのがれきの中で捜索にあたる防護服姿の警察官――。福島県警がそんな写真を使ったポスターで警察官を募集している。今も続く過酷な仕事の様子をあえて選んだ。採用担当者は「こういう時こそ、気概ある人に門をたたいてもらいたい」と話す。
写真は県警職員が昨年5月、浪江町で撮影した。後ろ姿の警察官の先に、東京電力福島第一原発の排気筒が見える。2月に警察庁の広報用写真コンクールで警察庁長官賞を受賞した。
募集ポスターの写真には従来、白バイや制服のお巡りさんの姿を使うことが多かった。採用担当者らは検討を重ねた末、この写真に決めた。幹部からも異論は出なかったという。