福島県は11日、福島市の農家が生産したホウレンソウから、食品に含まれる放射性セシウムの新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える520ベクレルが検出されたと発表した。再度、この農家の他のホウレンソウを調べたところ22ベクレルだったが、県は同市の全農家にホウレンソウの出荷自粛を要請した。他市町村の生産者については全戸検査を行う。
県農林水産部によると、この農家は放射能汚染が広がった昨年3月に畑で利用していたトンネル型のポリフィルム製被覆資材を再利用。資材からは1キロ当たり31万ベクレルの放射性セシウムが検出された。県は再利用が原因とみている。