インドネシアのスマトラ島沖で11日午後に発生した巨大地震は、2004年に甚大な被害をもたらしたスマトラ沖地震に誘発された可能性が高い。同地域は今も頻繁にマグニチュード(M)7~8級の地震に見舞われている。日本とスマトラは地下の構造がよく似ており、年単位で大きな「余震」を警戒しなければならない、巨大地震の恐ろしさを改めて見せつけた。
11日の地震はスマトラ島やマレー半島が載るユーラシアプレート(岩板)の下に、南から潜り込むインド・オーストラリアプレートの内部で起きたと考えられる。震源の深さが約23キロメートルと比較的浅かったからだ。04年のスマトラ沖地震や東日本大震災のようなプレート境界域ではなかった。
東京大学地震研究所の平田直教授は「04年の地震に誘発されたアウターライズ地震の可能性もある」と解説する。
アウターライズ地震は海側のプレートが陸のプレートの下に潜り込む海溝よりも海側で起こる地震だ。プレート境界型地震によって、プレート同士が固くくっついた領域が壊れ、海側のプレートが地下に引きずり込まれる。この引っ張られる力を受け、海側のプレートの内部で起こる。
プレート境界型地震の発生後、かなりの年月がたってから発生することもある。例えば、昭和三陸地震(1933年)は明治三陸地震(1896年)の影響で起きたアウターライズ地震とする見方が有力。プレート境界型地震の数十年後に発生する可能性も指摘されている。
震源が陸地から離れた場所なため、地震の規模に比べ揺れは比較的小さいが、津波は大きくなる傾向もある。ただ、今回は巨大津波の報告はまだなく、地盤が横にずれるようにプレートが壊れたためとみる専門家もいる。気象庁の永井章・地震津波監視課長は11日夜の記者会見で「本当にアウターライズ地震かどうかは検証が必要」とコメントした。
地震、巨大地震、平田直、スマトラ沖地震
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