<コンビニ>各社の営業益過去最高に 震災で利便性再認識
毎日新聞 4月11日(水)21時47分配信
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アイランド型チルドケースにデザート類を置き、以前はデザート類があった奥のケースに総菜類を大量に並べられるようになった=東京都千代田区の「セブンイレブン千代田二番町店」で |
日本フランチャイズチェーン協会によると、全国のコンビニ売上高は08年に「タスポ」の導入でたばこの売り上げが伸びた後、09、10年とほぼ前年並みだったが、昨年は震災特需もあり全店売上高は前年比8・3%増と急伸した。
なかでもセブンは好調で、全店売上高が3兆2805億円と前期比11.3%増、本業のもうけを示す営業利益も8.3%増の1831億円と増収、営業増益。セブン&アイホールディングスの村田紀敏社長は「(特需以外に)高齢者や女性、核家族向けの提案の効果が出た」と語った。
セブンは女性の社会進出や高齢化、世帯人数減などに着目。09年前後から男性需要が高い弁当やおにぎりなどに加え、家庭向けのチルド(冷蔵)商品や野菜などの「買い置き」に応えようと商品構成を見直してきた。
「セブンプレミアム」と呼ぶチルド商品などプライベートブランド(PB)を充実させたほか、都市部や郊外など店舗ごとの特性を考慮し、店によって商品配達や住民票発行などの代行サービスを強化した。
一方、09年に比べ11年は品目数が126も増え、売り場確保が課題に。昨夏に「アイランド(島)型」と呼ぶ壁に接しない陳列棚を導入。導入店は11年9月〜12年2月の1日平均販売額が前年同期から2万4000円増え、未導入店(7800円増)を上回った。
戦略が成功したのはセブンだけではない。ローソンは生鮮食品を強化し、ファミリーマートも家庭では手間がかかるようなロールキャベツなどの総菜を充実させた。出店を加速させる方針で競争は激化しそうだ。
メリルリンチ日本証券の青木英彦マネジングディレクターは「主婦や中高年を満足させてつかんだ。今後も売り上げは堅調だろうが伸び率は12年2月期ほどにならないだろう」とみている。
最終更新:4月11日(水)23時46分
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