NHK茨城県のニュース　水戸放送局

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放射性物質の調査を強化へ

茨城大学は、今年度から森林や湖といった自然界における放射性物質の移動の実態調査を新たにプロジェクトチームを組むなどして強化することになりました。
これは１１日開かれた池田幸雄学長の記者会見で明らかにされたものです。

茨城大学は、去年３月の震災以降、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の放出が自然界に及ぼす影響などについて１４のプロジェクトを組んで取り組んできました。
これまでの調査で、枯れ葉などについた放射性物質が雨などにより土壌や川、湖などに流れ込んで蓄積される可能性があることがわかっています。

茨城大学では、これまで実施している市街地への放射性物質の影響や農作物への調査などに加え、森林や湖といった自然界への影響の調査を強化する方針を発表しました。

具体的には新たにプロジェクトチームを作って霞ヶ浦をはじめとする県内の湖や河川、それに森林の土壌の放射線量を継続的に調査して自然界における放射性物質の移動の実態を明らかにしたいとしています。
また、検査態勢の強化に向けて放射性物質の詳しい検査ができる「ゲルマニウム半導体検出器」はこれまで１台しかありませんでしたが、ことし６月までにおよそ２５００万円かけてさらに１台購入する予定です。

茨城大学では、環境省などの国の機関とも連携をとりながら調査の成果を発表していきたいとしています。

04月11日　19時11分

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