October 16, 2008

セブン−アイ・ホールディングス 鈴木会長語録

 「総理の会見は国民には『人ごと』のように聞こえる。この辞任会見も」。辞任会見で,記者からそんな質問をぶつけられた当時の福田首相。 

 「それは,順調にいけばいいですよ。これに越したことはないこしたことはない。しかし、私のこの先を見通す、この目の中には、決して順調ではない可能性がある。また、その状況の中で不測の事態に陥ってはいけない。そういうことも考えました。
 他人事のようにというふうにあなたはおっしゃったけれども、『私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたと違うんです。』そういうことも併せ考えていただきたいと思います。」と気色ばんだ。

 福田前首相は自身の置かれた状況を客観,冷静に把握できる人であろう。だが,それだけでは務まらないのが首相の重責だろう。日本のリーダーとして,的確な状況分析に基づき,ギブアップすることなく,困難に立ち向かい,挑戦していくことが求められる。

 テレビの辞任会見を聞きながら,セブン−アイ・ホールディングスCEOの鈴木敏文氏の言葉が思い起こされた。

 
鈴木敏文氏は,1973年,社内の猛反対を押し切ってセブン-イレブン・ジャパンを創設し,売上高・経常利益とも日本一の小売業に育て上げた。
 現在,IYグループCEO,セブン-イレブン・ジャパン会長兼CEO、イトーヨーカ堂会長兼CEOとして,イトーヨーカドーグループを率いる。鈴木敏文氏はこう語っている。

 「過去の成功体験にとらわれると,以前はこの方法でうまくいったのだから今回もこんなものだろうと,つい妥協してしまう。なまじ成功体験がある人間より,まったくの素人を持ってきたほうが決断ができます。
 みんなが無理だということはだいたい成功する、逆にみんながいいと言ったことはたいてい失敗する。
 私が常に自分に課しているのは、ものごとを客観的に見ることです。それは、もう一人の自分を置いて、自分を見るということです。まずは視点を変え、挑戦する価値があるかどうかを考える。そして自分の中で6〜7割、実現できる可能性が出てきたら挑戦する。」











kobayashi_rk at 16:20コメント(0)トラックバック(0)流通の基本  この記事をクリップ!

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