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京都府“政府判断の根拠確認を”4月11日 15時7分
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福井県にある関西電力大飯原子力発電所の運転再開を巡り、政府の対応を検証する京都府の会議が開かれ、関西電力の安全対策の工程表が政府の新たな安全基準におおむね適合するとした判断の根拠を確認する必要があるなどの意見が出されました。
福井県にある関西電力大飯原発の運転再開を巡っては、今月6日、政府が新たな安全基準を決定し、関西電力が提出した安全対策の工程表がおおむね適合していると判断しています。
これについて、11日、京都府は原子力や津波の防災の専門家で作る府の会議を開き、一連の対応について検証しました。会議では、原子炉工学の専門家から、関西電力の工程表について国がどの点を確認して安全基準におおむね適合すると判断したのかや、関西電力が4年後までに終えるとしている安全対策を実施する前に地震や津波が起きた場合にどのように対応できるのかなどが不明確で国に改めて確認する必要があるなどの意見が出されました。
また、津波防災の専門家からは、大飯原発のストレステストでは11.4メートルの津波に耐えられるとしているが、日本海の津波について十分な調査が行われていないなかで対策に不安が残るなどの意見が出されました。
大飯原発の運転再開を巡って、京都府の山田知事は慎重な考えを示していて、京都府では、11日の意見や12日に行う大飯原発の視察も踏まえたうえで、国に対する府の考えを改めて取りまとめることにしています。
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