トップページ科学・医療ニュース一覧地震調査委 新委員長に本蔵義守氏
ニュース詳細

地震調査委 新委員長に本蔵義守氏
4月11日 4時6分

地震調査委 新委員長に本蔵義守氏
K10043590311_1204110444_1204110448

政府の地震調査委員会の委員長を務めていた東京大学名誉教授の阿部勝征氏が退任し、新しい委員長には東京工業大学の本蔵義守特任教授が就任しました。

政府の地震調査委員会は、毎月の全国の地震活動や、大地震が発生する可能性などを評価・分析する研究者の組織で、平成18年から6年間、委員長を務めてきた東京大学名誉教授の阿部勝征氏が先月までの任期を終え、退任することになりました。
阿部氏は10日の会合であいさつし、「地震調査委員会は各機関の観測データを一元的にまとめ、地殻の活動を監視する重要な機関であり、今後も発展するよう祈っている」と述べました。
新しい委員長には、地震活動に伴う電気抵抗や磁気の変化などを研究している、東京工業大学名誉教授で、現在、特任教授の本蔵義守氏(66)が就任しました。
本蔵氏は就任後の記者会見で、地震調査委員会が去年3月の巨大地震を事前に想定できなかったことに関連して、「大地震はまれにしか起きない現象で、長期的な評価もあいまいなものにならざるを得ないが、そうした情報が国民や自治体に十分に伝わっていたのか、検証する必要がある」と述べました。
そのうえで、「基本に立ち返って観測を強化していくしかない。海域での観測をはじめどういった手法が効率的なのか、集中的に検討を進めたい」と述べました。

[関連ニュース]
このページの先頭へ