トップページ文化・エンタメニュース一覧“奇跡の一本松”前で演奏会
ニュース詳細

“奇跡の一本松”前で演奏会
4月11日 20時39分

“奇跡の一本松”前で演奏会
K10043809511_1204112038_1204112041

震災の津波に耐えて1本だけ残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の前で、宮城県で被災した松から作った「コカリナ」と呼ばれる楽器の演奏会が開かれました。

この演奏会は、杉や桜などさまざまな種類の木で作った「コカリナ」と呼ばれる楽器の愛好家たちが、陸前高田市の高田松原の復活を願って開きました。
演奏した「コカリナ」は、宮城県石巻市の小学校で地震後の火災で焼けた樹齢およそ80年の松から作られたもので、まず、コカリナ演奏家の黒坂黒太郎さんが「この音色をささげて美しい高田松原が復活することを願っています」とあいさつしました。
このあと、高田松原の7万本の松のうち津波に耐えて1本だけ残った「奇跡の一本松」を前に、東京や宮城などの35人の愛好家が、「浜辺の歌」や「ふるさと」など4曲を演奏し、「木が歌っている」と表現されるコカリナ独特の柔らかく繊細な音色を披露しました。
石巻市から参加した65歳の女性は「私も家を流されたのですが、一本松はよく流されずにもってくれたなという思いです。頑張って生き延びてほしいと思います」と話していました。

[関連ニュース]
このページの先頭へ