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弁護士が控訴忘れ敗訴

 横浜弁護士会所属の男性弁護士(67)が担当した民事訴訟で敗訴後、依頼人の神奈川県鎌倉市の60代男性から控訴手続きを頼まれたのに忘れたため、判決が確定していたことが11日、同弁護士会などへの取材で分かった。

 弁護士は取材に「忙しくて控訴手続きを忘れてしまった。大変申し訳ない。男性にはおわびとして100万円を支払った」などと話している。男性は同弁護士会に相談し、この弁護士の懲戒請求を検討しているという。

 同弁護士会に寄せられた相談によると、男性は両親の相続財産をめぐって2006年に親族から横浜地裁に提訴され、10年に約1100万円の支払いを命じる判決を受けた。判決を不服として弁護士に控訴を依頼し、着手金30万円などを支払った。しかし控訴手続きはされず、男性は判決確定後、地裁に再審を請求したが今年3月に棄却された。

 同弁護士会の剣持京助副会長は「事実なら弁護士としてあってはならないミスだ」としている。(共同)

 [2012年4月11日13時49分]







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