東日本大震災:胎内市が方針撤回、汚染堆肥を除染し販売 住民の声考慮 /新潟
毎日新聞 2012年04月05日 地方版
胎内市は、放射性セシウムが検出されたため一時保管している堆肥(たいひ)について、除染して販売する考えを明らかにした。住民から早期処分を求める声が強く、これまでの方針を撤回した。3日に長岡市で開かれた「原子力安全対策に関する研究会」で、丹呉秀博副市長が表明した。
胎内市では、昨年8月に市内で集めた堆肥約1200トンから、国の暫定許容値(1キロ当たり400ベクレル)を下回る約330ベクレルのセシウムを検出。市は埋設する考えだったが、県に「廃棄物処理法に違反する疑いがある」と指摘されたため、倉庫を建設して保管していた。