トップページ国際ニュース一覧スマトラ島沖 M8.7の地震
ニュース詳細

スマトラ島沖 M8.7の地震
4月11日 18時13分

スマトラ島沖 M8.7の地震

アメリカの地質調査所によりますと、インドネシアのスマトラ島沖のインド洋で日本時間11日午後5時半すぎ、地震の規模を示すマグニチュードが8.7の地震が観測され、アメリカの太平洋津波警報センターは、インド洋の広い範囲で津波が到達するおそれがあるとして警戒を呼びかけています。

アメリカの地質調査所によりますと、インドネシアのスマトラ島沖のインド洋で日本時間11日午後5時半すぎ、地震の規模を示すマグニチュードが8.7の地震が観測され、アメリカの太平洋津波警報センターは、インド洋の広い範囲で津波が到達するおそれがあるとして警戒を呼びかけています。
アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の11日午後5時38分、インドネシアのスマトラ島の沖合のインド洋を震源とする地震が観測されました。
地震の規模を示すマグニチュードは8.7で、震源はスマトラ島のアチェ州の南西の沖合およそ400キロで、震源の深さは33キロだとしています。
これを受けて、アメリカの太平洋津波警報センターは、インドネシアやインド、オーストラリア、アフリカのケニアやマダガスカルなどインド洋沿岸の広い範囲に対して「津波が到達するおそれがある」として、警戒を呼びかけています。
津波が到達する予想時刻は震源に近いスマトラ島のバンダアチェが日本時間の午後6時半ごろ、インド南部のチェンナイが午後8時半ごろ、オーストラリア西部のパースが午後11時20分ごろなどとなっています。
アメリカの地質調査所は「津波が実際に発生したかどうか、まだ確認されていない」としています。
インドネシアのスマトラ島沖では2004年12月にもアチェ州の沖合でマグニチュード9.1の巨大地震が起き、このときは大津波で東南アジアからアフリカ東部までのインド洋沿岸の広い範囲で被害が出て、死者と行方不明者は合わせて22万人以上に上りました。

気象庁もインド洋津波監視情報

日本の気象庁は、この地震でインド洋の広い範囲に津波が押し寄せるおそれがあるとして、午後6時前、沿岸の各国にインド洋津波監視情報を出しました。
この地震による日本への津波の影響はありません。
気象庁によりますと、スマトラ島のインド洋沿岸やインドのアンダマン・ニコバル諸島の早いところでは、地震発生から1時間以内に津波が到達するおそれがあり、気象庁は潮位のデータの確認を急ぐことにしています。

“地面に亀裂入り、住民はパニック”

スマトラ島のアチェ州の州都バンダアチェにいるNHKジャカルタ支局のスタッフによりますと、今回の地震で地面に亀裂が入るなど被害がでているということです。また、住民がパニック状態になっているということです。
さらに今回の地震の揺れは、2004年のインド洋大津波を引き起こした地震と同じくらい強かったということです。
また、震源から数百キロのスマトラ島・メダンにある日本総領事館の青山総領事代理は、NHKの電話取材に対して「揺れはかなり強く、机やイスにつかまっていた。あわてて建物から避難した」と話しています。
また日本人の安否情報については「スマトラ島のアチェ州内にある水力発電所で勤務している日本人数人と連絡が取れ、無事が確認できた。現在、ほかの日本人に連絡をして安否を確認しているところだ」としています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ