秩父の山々に汽笛を響かせ「Ｃ５８・３６３型」蒸気機関車（ＳＬ）が９日、秩父鉄道を走り抜け、沿線にはカメラを片手にたくさんの鉄道ファンが訪れた。２１日からの営業運転を前にした試運転で、１６日までに３回の運行が予定されている。

　今年のＳＬ運行は車両検査のため例年より約１カ月遅れ。２１日から１２月３日までの土、日曜、祝日を中心に熊谷駅−三峰口駅間を１日１往復、８４日間運転する。

　ダイヤは土曜、休日が熊谷駅発午前１０時１０分。三峰口駅発は午後２時３分。乗降できる駅は熊谷、武川、寄居、長瀞、皆野、秩父、御花畑、三峰口の８駅。通常乗車券のほかに一律５００円のＳＬ整理券が必要。座席指定券もある。問い合わせは秩父鉄道営業推進課ＳＬ係（電話０４８・５２３・３３１７）。【岡崎博】