東日本大震災:仮設入居待ち1400世帯…被災3県
毎日新聞 2012年04月10日 23時05分(最終更新 04月11日 00時49分)
東日本大震災から1年1カ月たった被災地で、仮設住宅の入居希望者が増えている。毎日新聞が4月、宮城、岩手、福島3県の沿岸と原発事故で避難区域となった計41自治体に尋ねたところ、21自治体で少なくとも計約1400世帯が入居待ちの状態だ。避難の長期化に伴い、古里や職場の近くに移りたい人が増えているためだが、宮城、岩手と福島の一部では空室がほとんどなく、生活再建に支障も出ている。
2106戸の仮設住宅がある岩手県大槌町では、約80世帯が入居を待つ。町によると、津波被害のなかった内陸の親戚宅などに身を寄せていた高齢者が「戻りたい」と希望するケースがほとんどという。陸前高田市でも当初2世代で入居したが別々の生活を希望する家族など、80世帯が空きを待つ。