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トラブルにならないように同僚の行動に苦情を訴えるにはどうすれば...

2012.04.10 21:00
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わりと仲のよい同僚が実は悩みの種になっている...という経験はありませんか? 好きでもない同僚があなたに迷惑をかけているのなら、人事部に訴えれば済むでしょうが、相手が仲のよい同僚の場合、事態は少々複雑です。そこで今回は、同僚の行動について苦情を訴える必要があるものの、相手をトラブルに巻き込みたくはない場合の対処法についてご紹介します。

 

会社にもよりますが、同僚から苦情が寄せられた場合、警告や始末書、悪くすれば解雇にまで至ることもあります。それゆえに、もしあなたがその同僚にどちらかというと好意を持っている場合、慎重にことを進める必要があります。マネージャに直接苦情を訴えると事態が深刻化する可能性が高いです。できれば、まずは本人と直に話してみるのがベストでしょう

原文筆者はかつての上司や人事部のマネージャに、このような苦情に対してどう対処しているか聞き取り調査を行いました。以下に、同僚にダメージを与えずに事態を解決するためのアイデアをいくつかご紹介します。


■同僚に自分から直接アプローチする

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もし比較的小さな苦情、例えば同僚がいつも10分遅刻するので、自分も休憩に入る時間が毎日10分遅くなってしまう、などの場合は、あなた自身で相手にアプローチしてみるのがベストです。なかなか簡単ではないでしょうが、いくつか良いアイデアがあります。

「私は気にしないけど、彼らは気にするだろう」メソッド

同僚の行動に対して苦情を言う一番簡単な方法は、親しい友人として接することです。同僚の行動についてあなたに責任はありませんが、些細なことで彼らが解雇されるのを見たくはないはず。彼らの行動が規則違反に該当するなら、そのことを指摘してあげてください。

彼らが毎日遅刻してくるなら「いつか上司にばれてしまうぞ」と忠告してあげるのです。もし、デスクでうるさく音をたてながら何かを食べているなら、「デスクでものを食べると規則違反で怒られちゃうよ」と教えてあげましょう。こうすれば、自分は前面に出ないかたちで同僚の行動に苦情を言うことができます。少しずるい感じもしますが、上から目線で相手の行動を批判するよりはずっと良いやり方です。


「あなたは私たちの友情を侵害している」メソッド

少しばかり押し付けがましくなってもかまわないなら、同僚に「あなたの行動が私達の友情に余計なストレスをかけているのだけど...」と伝えてみるのも一法です。先ほどの遅刻の例でいくと「あなたのカバーにはほとほと疲れたわ」とか「君のせいで休憩に入る時間が遅くなるんだ、もうお腹がすいたよ。今度から時間通りに来てくれない?」などと言ってみましょう。これは自己中心的な言い方にも聞こえますが、それこそがこの戦略が効果的な理由の一つです。

直接的な物言いが苦手なら、もう少し「お願いする」ような言葉を選ぶこともできます。例えば「僕はお腹がすくと不機嫌になっちゃうんだ。遅れないで9時ちょうどに来てくれると助かるんだけどなあ...」など。ニュアンスを批判的なものからお願いするかたちに変えるのです。そうすれば相手を過度に防衛的にさせずにすみます。


どんなアプローチをとればいいか迷っているなら、以前紹介した「職場の微妙な問題を解決する方法と心構え」を参照してみてください。上司に訴えるまではしたくない場合、ここから始めてみると良いでしょう。


■マネージャに相談するなら、なるべく下位に

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人事部に直接相談に行くと、その同僚は間違いなく何らかのトラブルに巻き込まれるでしょう。マネージャにも矛先が向くかもしれません。可能な限り、その同僚の直上のマネージャ(つまり一番下位のマネージャ)に相談するようにします。問題ができるだけエスカレートしないようにするのです。もし、より上位の上司に相談することになった場合は、その同僚の普段の仕事ぶりは至極真っ当であり、ただある特定のことに関してだけ落ち度があって、そのことが自分にストレスを与えてしまっているのだ、と話しましょう。

「直接的に訴える、ただしいいことも言う」メソッド

いよいよ上司に話さなければいけなくなった場合は、苦情だけでなく必ず「いいこと」にも言及するようにしてください。同僚のTPSレポートがいつも不正確で困っていると訴える前に、あなた自身、その同僚がTPSレポートをきちんと仕上げられるように、手間と時間をかけてサポートしようと努力してきたのだということを話しましょう。

あなた個人としては同僚を助けようと尽力してきたものの(もちろん上司に相談する前にそうすべきです)、何か別の障害があってうまくいかなかったのだと話します。不満の矛先を個人から他の問題へとずらしましょう。例えば、お粗末な研修内容や欠陥だらけのプロジェクト計画などへです。そうすれば、同僚は懲罰の替わりに特別な研修を受ける恩恵に預かれるかもしれません。うまくいけば彼らが改心して仕事に復帰し、あなたが苦情を訴えたことは知られずに済むでしょう。


「誰かはわかりませんが」メソッド

「誰かはわかりませんが」メソッドは、小さな苦情を訴えるときにはとても優れた方法です。上司に話す時に「誰かが目に余る行動をとっているのだが、それが誰かはわからない」と伝えます。この方法は、他の人の弁当を盗むヤツがいるだとか、カスタマーセンターでいつも叫んでる人がいる、などの時に使えます。

例えば、あなたがカスタマーサービスの仕事に就いているとします。そこで、誰かがいつも私用で電話をしており、受付の電話をぜんぜんとらない場合などに有効な方法です。きっと、あなたが苦情を訴えた後「就業時間中の私用電話は禁止」という張り紙がフロアに張り出されることになるでしょう。

また、新しいルールやポリシーをあなたから提案してみてください。そうすることで、あなたは「不満を言う人」から「問題を解決する人」に変わります。問題を解決しようと自ら努力する人に腹を立てる上司は、この地球上には存在しません。この方法は、比較的小さな不満に対してのみ有効かもしれませんが、試してみる価値はあります。またこの方法なら、同僚をトラブルに巻き込むこともありません。もちろん、あなた自身が守れるルールを提案することです。


苦情を訴えることが唯一の解決方法ではありません。問題がそれほど深刻でなければ、上司に訴える前に相手とよく話し合ってみるのがベストです。または、もしその問題が自分にそれほど影響しないのであれば、気にしないことが一番でしょう。

皆さんは同僚に苦情を言えずに苦労したことがありますか? その時どのように解決しましたか? ぜひあなたの体験をコメント欄でシェアしてください。


Thorin Klosowski(原文/訳:伊藤貴之)

 

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