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埼玉県“受け入れに課題はない”
4月10日 21時31分

埼玉県“受け入れに課題はない”
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東日本大震災で発生した岩手県のがれきの受け入れに向けて、埼玉県が先月行ったがれきの試験焼却の結果、排気ガスからは放射性物質は検出されず、埼玉県の上田知事は会見で「受け入れに課題はないと判断している」と述べました。

埼玉県は、岩手県野田村などからがれきを受け入れ、民間の3つのセメント工場で燃料として燃やしたうえで、灰はセメントの原料として利用することを検討していて、先月25日にがれきを運び込んで試験焼却を行いました。
埼玉県が10日に公表した分析結果によりますと、がれきに含まれる放射性物質の量は最大で1キログラム当たり18.4ベクレルと、県が受け入れの目安としている100ベクレルを大きく下回ったほか、がれきを焼却した際の排気ガスからは放射性物質は検出されなかったということです。
これについて上田知事は、記者会見で「岩手県のがれきに含まれる放射性物質の量は、県内で出るごみよりもはるかに低いレベルだった。排気ガスからは放射性物質は検出されず、受け入れに課題はないと判断している」と述べ、がれきの受け入れに向けて大きく前進したとの認識を示しました。
埼玉県は、今後、試験焼却の結果を住民に説明するなどしたうえで、早ければ5月下旬からがれきの受け入れを始めたいとしています。

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