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AOL マイクロソフトに特許売却4月10日 7時5分
アメリカのIT企業の間で、保有する特許を優良な資産として売買する動きが活発となっているなか、経営の低迷が続いている「AOL」は、800件を超える特許などを「マイクロソフト」に日本円でおよそ870億円で売却すると発表しました。
これはAOLが9日に発表したもので、AOLが保有する800件を超える特許をマイクロソフトに売却するほか、残る300件を超える特許を利用する権利をマイクロソフトに提供することで合意しました。
これらの特許は、インターネットの画面上で広告を表示する技術や、地図の映像に文字情報などを重ね合わせるマッピングという技術に関するもので、AOLはマイクロソフトから特許の売却代金や利用料として10億6500万ドル(日本円でおよそ870億円)を受け取るということです。
AOLは2009年に大手メディアの「タイムワーナー」から分離・独立しましたが、最近は利用者の減少や広告収入の落ち込みが続いており、株主からは、優良な資産である特許を売却することで経営の立て直しを図るべきだという声が上がっていました。
アメリカでは、特許を巡る紛争が相次ぐなかで、IT企業の間では、他社の持つ特許そのものを買収を通じて手に入れる動きが活発になっており、今回のAOLの特許を巡っても「フェイスブック」や「グーグル」といったアメリカを代表するIT企業がそろって買収に意欲を示していたと伝えられています。
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