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女性宮家創設 有識者2人が反対意見
4月10日 18時44分

女性宮家創設 有識者2人が反対意見
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女性の皇族が結婚後も皇室にとどまれる「女性宮家」の創設を巡り、政府の3回目の有識者ヒアリングが行われ、10日に出席した2人の有識者は、皇室の本質を根本から変える女系天皇につながりかねないとして反対の意見を述べました。

3回目の有識者ヒアリングでは、ジャーナリストの櫻井よしこ氏と、日本大学教授の百地章氏から話を聞きました。
このうち櫻井氏は、「女性宮家」の創設について、「長い歴史を持つわが国の皇室に、質的変化を生じさせる制度の改正は厳に慎むべきだ。『女性宮家』の創設は、皇室の根本を変える女系天皇につながりかねず、反対だ」と述べました。
また百地教授も「男系男子で皇位継承されてきた伝統を踏まえれば、安易な女系天皇の容認は許されない。『女性宮家』は、女系天皇に道を開く危険性を伴うもので反対だ」と述べました。
一方、「女性宮家」の創設によらず皇室を安定的に維持するための方策について、櫻井氏は「男系の皇統を守りながら、宮家や皇族を増やすには、皇籍離脱した旧皇族に戻っていただくことも方策だ。具体的には、皇室典範第九条を改正して、旧皇族からの養子を可能にすればいい」と述べました。
また、百地教授は「女性皇族が婚姻により皇籍を離脱したあとも、特例として『内親王』や『女王』などという尊称を使うことを認め、天皇陛下を公的に支えられるシステムを構築することを検討すべきだ」と指摘しました。
政府は、今後も月1、2回のペースで一定の期間、ヒアリングを重ね、見解を取りまとめる方針です。

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