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脱法ハーブ規制へ 東京都が新対策4月10日 18時44分
吸引すると幻覚などの症状を引き起こす、いわゆる脱法ハーブの乱用が問題となるなか、東京都は、脱法ハーブの原料となる新たな薬物を海外からインターネットで購入し、国内で出回る前に成分を調べるなどして、速やかな規制につなげる新たな取り組みを始めました。
脱法ハーブを巡っては、ことし1月、東京・渋谷区で吸引した少年が吐き気などの症状を訴えて救急搬送されるなど、乱用による健康被害が相次いでいます。
その一方で、法律で規制するには、脱法ハーブに含まれる薬物の成分を特定する必要がありますが、成分の一部を変えた新たな商品が次々と出回るため、規制されるまでに時間がかかり、取り締まりが進まないのが現状です。
そこで東京都は、速やかな規制につなげようと、今年度から新たな取り組みを始めました。
具体的には海外で脱法ドラッグとして流行した薬物が、その後、脱法ハーブの原料に使われて日本に出回るケースが多いことから、薬務課の担当者が海外のサイトで販売されている薬物を購入し、あらかじめ成分や体への影響を調べます。
そして、国内での販売が確認されしだい、調べた情報を国に提供することで速やかな規制につなげるということです。
東京都薬務課の大貫奈穂美担当課長は「いたちごっこと言われているが、少しでも早い規制につなげることで健康被害を防ぎたい」と話しています。
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