NHK広島県のニュース　広島放送局

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刑務所脱走 懲役４年求刑

ことし１月、殺人未遂などの罪で服役していた広島刑務所から脱走し、空き巣などを繰り返していたとして、逃走などの罪に問われている中国人の男の裁判が広島地方裁判所で開かれ、検察は、「大胆かつ巧妙な犯行で地域住民や国民に治安に対する不安を与えた」などとして懲役４年を求刑しました。広島刑務所に殺人未遂などの罪で服役していた中国人の李国林被告（４０）はことし１月、刑務所内での運動の時間に、改修工事中だった塀を乗り越えて脱走しました。そして逃走中に広島市西区の住宅や会社事務所に侵入して、服や食べ物など約９０点を盗んだとして逃走や窃盗などの罪に問われています。
１０日は検察による論告が行われ、この中で検察は「広島刑務所には通訳がいないなど日ごろから刑務所の処遇に不満を持っていたことや、犯行の前日に親族からの手紙を読み、中国にいる病気の義理の父母に電話をしたかったことなどから脱走しようと考えるなど身勝手な動機による犯行だ」などとと指摘しました。
そのうえで「脱走の方法や経路について想定をめぐらせるなど大胆かつ巧妙な犯行で、地域住民や国民に治安に対する不安や衝撃を与えた」などとして懲役４年を求刑しました。
判決は５月２２日に言い渡される予定です。

04月10日　12時58分

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