イランのサレヒ外相は、このほど同国を訪問した鳩山由紀夫元首相に対し、イラン政府に核兵器開発の意図はないと断言し、自身を「信頼して」ほしいと訴えたと伝えられている。
- Agence France-Presse/Getty Images
- 鳩山由紀夫元首相はアハマディネジャド大統領とも会談した(8日)
こうした言葉を鳩山氏以上に理解できる政治家はまれだ。同氏が首相だった2009年11月、普天間基地の移設問題でオバマ米大統領に「トラスト・ミー(私を信頼してほしい)」と言ったことはよく知られている。鳩山氏はこの問題への対応を誤ったことなどから、退陣に追い込まれた。
今回の訪問について、政府当局者は一議員としての訪問にすぎないと事前に強調し、鳩山氏が失態を犯した場合に備えて予防線を張っていた。ただ、国際原子力機関(IAEA)のダブルスタンダードはイランに対して「不公平」だと発言したと報じられたところをみると、民主党の「外交担当の最高顧問」は、ますます現政権の負担になっているようだ。
藤村修官房長官は9日の定例会見で、「たとえ個人の立場であっても、今、こういう時期に訪問されない方がいいということは言い続けてきた」と述べた。IAEAに関する鳩山氏のコメントについては沈黙を守り、日本が今後も同機関の役割を重視していく方針を示すにとどめた。
発言というものには鮮度があります。
[...] イラン外相、核問題で鳩山氏に「信頼してほしい」ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/10447/ [...]