米バージニア州・戦闘機墜落:同型機、岩国基地へ飛行中止要請を 市へ住民団体 /山口
毎日新聞 2012年04月10日 地方版
米海軍の戦闘攻撃機FA18Dホーネットが米バージニア州の住宅地に墜落した事故を受け、岩国市の住民団体などが9日、同型機が配備されている岩国基地に飛行中止を求めるよう、同市へ要請。市側は「住民団体の意向を基地側に伝える」と述べるにとどまった。
要請したのは「岩国爆音訴訟の会」(津田利明、田村順玄共同代表)と「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」(河井弘志、森岡義則共同代表)。これに対して、市の杉岡匡・基地対策担当部長は10日、県とともに同基地を訪ね、早期の原因究明と結果の公表や、事故防止対策を求める意向は示した。
市基地政策課によると、同基地のホーネットは3部隊三十数機。事故機は複座式の夜間攻撃機で、同型機が約20機ある。同基地所属のホーネットは99年1月、単座式のC型機が高知沖の上空で、空中給油訓練中に、別のホーネットと接触して墜落事故を起こしている。【大山典男】
〔山口東版〕