(cache) 原子力緊急事態宣言

2012年4月8日日曜日

大きすぎた人工地震

人工地震とは地下で爆薬を爆発させたり、地下に水を注入して発生させる地震のことです。実際、人工地震は地球内部の調査に利用されており、地球深部探査船「ちきゅう」にも人工地震発生装置が搭載されています。「ちきゅう」の掘削作業は水を注入しながら行いますが、地下に水を注入すると地震が起きることがわかっているそうです。ちなみに「ちきゅう」は東北地方太平洋沖地震の震源地でも地震の前から掘削調査を行っており、掘削が巨大地震を引き起こすリスクを指摘されていました。


 
人工地震 大きすぎた!
新幹線ダイヤ乱れる
1984年 3月12日読売新聞
出典 LEGACY OF ASHES


原爆で人工地震
ネバダで14日に初実験
1957年 9月 7日読売新聞
出典 だいだいこん




人工地震発生装置を搭載した「ちきゅう」


「ちきゅう」の掘削装置の先端には放射性物質が詰まったカプセルが装着されている。
2007年10月29日 文部科学省




地震の起きそうな地点を掘削している
出典 だいだいこん




「ちきゅう」が搭載する人工地震発生装置の解説
Deep Sea Drilling Vessel CHIKYU Expedition 314-02
人工地震発生装置の解説 (1分43秒頃)



「ちきゅう」のミッション
次は南海トラフで地震が起きる?



地下に水を注入すると地震が起きることがわかっている。
1973年8月30日 読売新聞 「地震 発生待つより制御研究を たまったエネルギー人工地震で発散 予知だけで防げぬ」


出典 だいだいこん




地下に水を注入しながら掘削する「ちきゅう」

ライザー掘削システム




311地震の直前に「ちきゅう」は何をしていた?

311地震直前の2011年3月9日、八戸沖で海底下2,200メートル掘削を行った。
【 2011年3月9日 『ちきゅう』八戸沖で海底下2,200メートル掘削へ 】



311地震発生時には八戸港に避難していた


「ちきゅう」は震災前から311地震の震源地を掘削していた。(4分50秒頃)
ちきゅうTV Vol.13 東北地方太平洋沖地震調査掘削 
出典 JAMSTEC



掘削による影響で、巨大地震を誘発する?
彼らはリスクを知っていた!

掘削による影響で、巨大地震を誘発する?

Q.17

「南海トラフ地震発生帯掘削計画」についてテレビで知りました。「ちきゅう」は科学史上初めて巨大地震の震源まで掘削し、そこを直接観測するということなのですが、逆にこの掘削による影響で、巨大地震を誘発してしまうようなことはないのでしょうか。

回答者: 倉本 真一
IODP推進室

掘削が巨大地震を引き起こすキッカケになるのではないかというご質問ですが、その背景には、地震のメカニズムの説明に2次元的な地下の断面でアスペリティーと呼ばれる地震の核になるような部分があり、そこで最初のスリップ(破壊)がおこる事によって巨大地震が引き起こされる、というモデルが最近良く説明されるようになった事にあると思います。
地震は断層運動として捉えられていますが、その断層運動のエネルギーは断層面で接した所での歪(ひずみ)の蓄積と考えられています。その歪(ひずみ)は断層面の摩擦強度に依存していて、特に地震の時にのみ動く場所を「アスペリティー」と呼んでいます。(アスペリティーを直訳すると「でっぱり」というような意味となります。)このアスペリティーでの摩擦強度が弱まる現象が起こったときに地震が発生します。
結論としては、掘削によって巨大地震が引きこされることはありません。掘削が仮にアスペリティーを掘削したとして、アスペリティー全体の破壊を進行させるような影響、特にアスペリティー内の圧力を上昇させ、破壊を引き起こす事(摩擦強度が小さくなる)とは、掘削は逆のセンス(圧力は下がる)ですし、何よりもスケールとしてはアスペリティーが数十キロオーダーあると考えられているのに対して、掘削孔は直径20センチメートル程度ですので、針でつつくよりも小さい穴をあける事と同じです。全く無視できると考えてよいかと思います。「ちきゅう」は、掘削前に様々な探査技術を使って、地下の状況を特定し、その上で掘削計画を立案し、様々な専門家の評価を受けて行っています
http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/QandA/index.html#q17




2012年4月7日土曜日

人工地震で「終りの始まり」

人工地震で「終りの始まり」

「人工地震説」は過去記事(http://phnetwork.blogspot.jp/2011/09/blog-post_25.html)でも紹介していますが、リチャード・コシミズさんが動画で解説しておられましたので紹介します。また、広瀬隆さんの「終りの始まり」説をご紹介します。人工地震が可能なら安全な原発はありません。



人工地震


東日本大震災は同心円状に広がっており、
震源域で大爆発が起きたように見える。
東北地方太平洋沖地震(M9.0)の震度, update:2011/3/28


人工地震を記載した文書

出典 リチャード・コシミズ講演会


気象庁の会見


通常とは異なる複雑な形で3回、巨大な地震が連続して起きている。このような形で地震が起こることは極めて稀で少なくとも我々は初めて経験しました。
出典 リチャード・コシミズ講演会


 

2011.8.28 リチャード・コシミズ「放射能パニック」福島講演会より

人工地震説を手短に見たい方向けの動画
人工地震は技術的に可能だと解説する。
2011.8.28_03/09 リチャード・コシミズ「放射能パニック」福島講演会

じっくり見たい方は、こちらのURLからご覧ください。

2011.8.28RK福島講演会:「放射能パニック1」
http://www.youtube.com/watch?v=CROp1Idz9b8&list=PLEDEF7050A0D9AE56



「終りの始まり」

広瀬隆「第二のフクシマ・日本滅亡」東海原発廃炉から始まる新時代


広瀬隆さん、つくばで講演会

作家の広瀬隆さん(69)が二十日、つくば市のつくば国際会議場で講演し、「東海第二原発だけでなく、国内のどの原発が地震に直撃されても(日本社会は)終わりだ」と述べた。(東京新聞2012年3月21日)





2012年4月4日水曜日

風評被害より大切なもの

「風評被害」、「安全です」といって、被ばく野菜を食べ続けた、フジテレビの目覚ましテレビキャスター、大塚範一さんが急性リンパ性白血病と診断され抗がん剤による治療中です。風評被害対策も重要ですが、国の将来を担う子供たちを守ることはもっと大切です。


 

被災地のシイタケを食べる大塚さん



スナックえんどう



こごみ



現在は白血病で闘病生活中。


急性白血病の大塚キャスター、抗がん剤治療を開始

 

 原発事故を混乱させたもの(これから―1) 発病時期(直ちに・・・の問題)

武田邦彦

http://takedanet.com/2012/03/post_14fe.html


このグラフはチェルノブイリ原発事故の時の子供の甲状腺がんの発生状況です。このようなデータは内閣府に専門家がそろっていることを考えると、当然、官房長官などの方はご存じだったと思います。つまり、放射線の被曝によって発症するがんなどは4年目から、妊娠などの障害は15年目などの遅い発症があります。

だから、「直ちに健康に影響はない」ということを政府が繰り返したことと、強制的な避難手段(バスなど)を提供しなかったことから、「直ちに健康に影響がないから、政府は国民を被曝させた」ということになります。



群馬大学早川教授の放射能汚染マップ



小出裕章:「住民を被曝させるしかないと国家が選択した」 
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=PNQjGy3DHvk#!

小出裕章
防災ということの原則というのは悪いシナリオ悪いシナリオを描いて住民を守る。そして事態がそれほど悪くなかったのであれば良かったなと思う。そういうのが防災の原則だと私は思うのですけれども少なくとも今回の事故の場合はそうではなかったんですね。楽観的な見通し、楽観的な見通しをとって対策をなるべく少なくしたいという下でやってきてしまった。









ガレキの受け入れはできません

ガレキの受け入れはできません

國島芳明 市長


  東日本大震災の被災地で、多量に発生したガレキの広域処理が問題となっています。

結論から申せば「ガレキの受け入れはできません。」ということになります。

一つには放射能を拡散させてはならないということです。

  次に、ガレキの広域処理は税金の使い方として効率的ではないと思われるからです。

地域のまちづくりや経済の活性化のために、ガレキ処理は被災地で行いたいと希望している自治体があるのです。


様々なご意見があろうと思いますが、ぜひともご理解いただきますようお願いいたします。
平成24年3月28日




武田邦彦教授「瓦礫」のトリック その危険性とトリックを正しく知ろう





瓦礫 ゴミ焼却で放射能再浮遊しホットスポット作る!

ガンダーセン10/20





2012年3月26日月曜日

福島原発は津波の到達前に壊れた

福島原発は津波の到達前に壊れた

仮に電源喪失が起きず、複数の電源が無事だったとしても地震で主蒸気系が壊れていたし、津波で冷却ポンプが流され、更に配電盤が海水に飲み込まれたので、事故は防ぎようが無かったのです。電源喪失はもちろん、主蒸気系の強度不足や冷却ポンプの喪失、さらには配電盤の浸水など、福島原発は欠陥だらけ。



津波が到達する前に原子炉が壊れて蒸気が漏れていた

2011/3/11 tsunami-impact-video tepco fukushima daiichi


作業員の証言「生蒸気だ!主蒸気系が壊れている。この原発は終わったな」


民間事故調が原発事故直後の官邸を検証


<作業員の証言>
正確な時間をはっきり覚えていないのですが
「建屋がすごいことになっている!」という報告が来たのは
水位が下がり始めた19時以降だと記憶しています。
1号機・2号機の運転員からの報告でした。
1号機か2号機かは覚えていませんが
暗闇の中、原子炉建屋に懐中電灯を手にして
近づいていったそうです。



原子炉建屋は二重扉です。
懐中電灯を照らして
まず外側の扉を開けて中に入り
次に内側の扉に近づき
扉のガラス窓に懐中電灯の光を当てた時です。
ガラス窓の向こう側に白いモヤモヤの蒸気が
充満しているのを運転員が見たというのです。

「あれは生蒸気です!」
この報告を聞いて対策本部内にいた人達は
「どうするんだ」
「まさか爆発しないよな」と口にし始めました。
「生蒸気」は二つしか考えられません。
一つは暖房用の蒸気です。
しかし地震でボイラーが停止している上、
暖房用スチーム管はその管は細い。
「暖房用ではないだろう」という声が上がりました。

そうなると原子炉の蒸気をタービン建屋に送る主蒸気管しかない。
主蒸気系が壊れているとなれば非常に危険で
そのフロアでは作業ができないことを意味します。
案の定、中央制御室の外側や非管理区域まで
放射線が検出されているという報告が来ました。
非常に線量が高いというのです。

「もうこの原発は終わったな」
「東電は終わりだ」
この時、私はそう思いました。

主蒸気系の配管の場所を考えると津波で壊れたとは思えません。
「生蒸気」の報告が来て、そこら中で「生蒸気が漏れているらしいぞ」と
多くの人達がざわざわと口にし始めていました